第16回 遭難防止・安全登山教育担当者会議
2013年6月16日(日)[午前]
場所:武蔵浦和コミセン 9時受付 9時30分開始
アドバイザー:井芹昌ニ氏(全国副理事長、埼玉救助隊顧問) 岩つばめ
出席者: 12団体21名(うち理事8名)、大宮労山3名(Mi.K、Ky.T、Sa、H)
理事長挨拶のあと、徳重さんに黙祷を捧げる。
議題は事故事例と対策。井芹氏からプロジェクターを使い、ダウラギリ1峰で遭難した河野さんの報告から始まり、過去2年間の死亡事故一覧表に沿って報告された。
労山の遭難事故が多くなっている。原因は転滑落が圧倒的に多く、時間帯は11時過ぎ、年齢は50歳代60歳代、そして女性が多い。
山岳事故を減らすための連鎖として、登山の考え方・学習・自然環境・戦略・体力・技術の総合力と情報量が鍵。
遭難対策当面の課題は4つ。
1.「気象状況の変化」気象状況が過去のデーターをはるかに超え、対応できない状況の解消。
荒天の状況が予測できるようにする。
2.「登山者の高齢化」年齢に合った山行計画が必要(最大のポイントは歩行時間)。
3.「会・クラブ」初心者・新入会員を対象にカリキュラムを作成し、質の高い学習の場を提供。
計画書の目的を明確化しチェック機能を強化。リーダー層の育成。事故を想定したシミュレーションを実施し、
会員の遭難防止の意識を高める。
4.「登山技術の向上」山行形態に合った教育。基礎教育の標準化。反復学習。
何かあった時に慌てないために、ビバーク体験をすると良い。などのアドバイスも受けた。重大事故に繋がらないためにも、例会で行っている学習会の必要性を強く感じた。 (Sa.H記)