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七月 第一例会報告 

  期 日;7月1日(火)
  テーマ;「誰でもできるセルフレスキュー」
   講 師;M田週一
   参加者;21名

第一例会の勉強会は講師をM田さんにお願いして、ハイキングにおける滑落事故に誰でもが対応できるセルフレスキュー方法を指導していただきました。

指導に先立ちまして今回共同装備を管理していただいておりますH竜さんによる。テントの組み立て方実技、及びテントの特性と注意点の指導がありました。

○エスパース4・5人用(ゴアテックス)に積雪用フライとして装備一式の中にありますが、本来このフライは使用できないものです。

今後、本エスパースの装備一式の中には入れず、別管理といたします。

〈理 由〉
 このフライは他種テント用で積雪用フライではありません。テント内でストーブを利用した場合。通気及び換気をそこねる恐れがあり、酸欠等による事故報告もあります。つきましてはこのフライの使用は禁止いたします。
  (装備担当 H竜)

羽竜さんによる
テントの組み立てと指摘がありました。」

正しい内訳
◇エスパースマキシムX
 (全天候型オールシーズン)
 4〜5人用(2.16kg)
◇前室フライ0.46kg)

〈負傷者引き上げ〉
 支点を作りロープを投げる際には、負傷者が手の届く範囲の少し脇に投げると取りやすい。

〈ロープウェイ方式〉
 投げたロープを負傷者自身がハーネスに取り付けた後、ツェルトをロープに取り付けで滑らして渡す。

各種のボルト〉
 その後、岩に取り付けてある各種のボルトを見せていただく。一体型でケミカル、ステンレス製が腐食しにくいが効果である。一見安全に見えるものでも、打ち込みが浅かったり、中から腐食しているものもある。
                  (記:S田・O川)


初めてのセルフレスキュー講座 に参加して

  第1例会(7月1日)で初めてのセルフレスキュー体験をしました。前回の地図読み参加に引き続き、今回もなるほど〜の連発。

 今回は登山道から落ちた人を引き上げる為の方法を学びました。

簡易ハーネスの作り方、クレムハイスト、ガルダーヒッチ・・・。入会した月にセルフレスキュー山行の報告で初めて聞いた単語の数々を今回初めて理解できました。

講師のM田さんの説明はわかりやすく、特にガルダーヒッチで救助される側のカラビナにロープをかける掛け声??「待ってろよ!」は、すごく頭に残りました。練習するときもついつい呟いてしまいます。

引き上げが不可能な時に、救助者と繋いだロープにツエルトや必要なものをロープ伝いに渡す方法も教えられれば、なるほどと思いますが、聞いてなければその場で思いつかないと思いました。

今回は基本中の基本の内容だと思いますが、私にとってはすごく参考になる内容でした。また、ボリュームも覚えきれ、整理しやすい量でした。

最後に見せてもらった岩場や鎖場のボルトですが、実際に入っている長さや強度を説明されて今までの認識が全く変わりました。

なるべく鎖には、頼らず登っていましたが、これからは益々完全に安全なものではないという意識のもと使っていきたいと思います。あんなに簡単に・・・。

講師のM田さん、とても勉強になりました。ありがとうございました。   (Sa.K記)


〈簡易ハーネスの作り方〉

上体部:120mmシュリンゲで作り、環付カラビナを取り付ける。
腰 部:180mmシュリンゲ作り、胸部のハーネスと一緒に環付カラビナと
     セットする。
 ※女性は頭が下になってひっくり返る場合があるので、上体のハーネスで固定す
  ると安全である。

さて、本日の勉強会の企画としては、会報3月号(384号)で、3月8日レスキュー研究山行を有志で実施して報告いたしました。再報告も兼ねて更に理解度を高めるため、講師M田さんによる勉強会を行いました。

ハイキングといえども滑落事故が起きます。その時事故者を引き上げる場合は、1/3システムで引き上げることはご存知と思います。しかし緊急時にこのシステムは日頃の訓練を常々していないとシステム構築はできないのが現状でないでしょうか。

(注意)積雪用フライとして準備していましたが、このフライは上記のテントには使用不可となります。

今回、山行者が即座に引き上げ準備ができる簡便性のシステムを指導していただきました。

用具:同じカラビナ2個、シュリンゲ120mm×1本、180mm×1本、6mmロープシュリンゲ×2本

○支点〈ガルダ―ヒッチ〉

 支点に同じカラビナ2個セットして、ロープ通して引き上げるロープをつかんで、引かれる側のカラビナにロープを通す。ロープを通す際の合言葉は「待ってろよ?」と一言。

 ガルダ―ヒッチの利点はロープシュリンゲをクレイハイストノットで取り付け後、負傷者を引き上げる際に、手を緩めてもストップがかかることです。

〈ロープシュリンゲの利点〉

 引き上げるロープにクレムハイストノットで巻き付ける。クレムハイストノットはロープが濡れた場合でも移動(解除)しやすい。