7月第一例会報告
講師 Yo.S
期日 2012年7月3日(火)
参加人数; 16人
テーマ 「地図」
始めに分厚い資料が配られました。
年代別遭難者数では男女ともに30代と60代が多く、特に60代が飛びぬけています。また、道迷い遭難が年々増える傾向にあります。それを防ぐためには地図とコンパスは必携ですが、調査したところ、実際には地図を常時携帯している人は約70%、コンパスに至っては45%だそうです。
地図不携帯による遭難事例として愛知大薬師岳の大量遭難、1989年の非常に奇妙な大雪山の遭難、ベテランぞろいでも迷った甲武信岳の事例があげられました。
次に登山地図と地形図の特性、入手先の話。正しい登山ルートをどう保持するか、「迷ってから地図とコンパスを取り出しても遅い!」「パーティ全員が地図とコンパスを持ちリーダー任せにしない!」と耳の痛い話がありました。
最後に二万五千図の日本測地形から世界測地系への移行の話・地形図の折り方・地形図の限界と有意義な話盛りだくさんで終わりました。
個人的には地図とコンパスを持たないで山に入ると非常に不安なので必ず携帯しています。時にはおしゃべりに夢中で道を間違えることもありましたが、大事に至ったことはありません。全員が地図を持って、仮に道を間違えてもその人を責めるのではなく知恵を集められるパーティがいいと思います。そういう山行がみなさんできていますか?
ところで、昨今はインターネットの普及で、自宅にいながら地図が手に入るようになりました。私は「トレッキングマップエディター」を愛用しています。他にも「ポータル」とか「ウオッチ図」「カシミール」??いろいろあるようですから、トライしてみてはいかがでしょう。 (編集部・Lantana記)