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2日目 百譚寺〜中青待避所

 今日の行程は長いので夜明け前に出発、山に持ってゆくものと置いてゆくものを分けてパッキング。登山口の駐車場まで訳なく着いた、すでに多くの登山者がシャトルバスの乗り場に殺到し長蛇の列。

 呉さんがバスに乗る時に左側が良いよと教えてくれる、なるほど谷間の景観を堪能しながら百譚寺まで40分くらい、良い眺めだった。

 さて登山準備万端と思いきやお腹の調子が今一でトイレに駆け込むがあれ、トレぺがない!、先行きが心配だな。

 大きな橋を渡っていよいよ本格的な登山開始、韓国のハイカーは御洒落だ、色とりどりの服装で登る、I村さん「ここだと派手目の物でも目立たないわね」と。

 やがて小青待避所に到着、ここも大絶景、ソラク山公園全体が見渡せ一段とそのスケールの大きさに改めて感動。いや〜韓国の山恐るべし。

 呉さんがカンコーヒーを差し入れてくれて「2人で1個ね〜」と言ってたの忘れて、1人で飲んでしまい「私のコーヒーはどこですか?」に苦笑い。ユ〜モアのある人です。

 さて最後の登り、稜線に出て東側に大青峰(ソラク山)が見えます、同時に本日のお宿中青待避所もコルに見え隠れする。ドームのあるピークをトラバースすると長かった1日の終了点、途中いっぱい休んだが8時間ほどの行程頑張った。

山小屋は意外とコンパクトに出来ていて、食事が出ないので皆自炊、調理場が地下に2箇所あって、早速夕食の準備、ここでもラーメンライスがメインで担いできた総菜も出て軽くお土産の焼酎で乾杯。

呉さん「山小屋にビールも置いてないなんて最低!」と怒っている。

やはり乾杯のお酒はビールが絵になります。120人の定員で予約なしでは泊まれないが、1・2人位なら何とかなるらしい?驚く事に床暖房が利いていて、毛布2枚で温かな夜を迎える、お腹の調子さえ良ければ快適な夜だったのに・・・・・。

 急坂を登り終えたところで、呉さんが、「良いところがあるよ」と秘密の展望台?に案内してくれた。コルから右に行き普通は見逃すところ、丁度これまで登ってきた谷筋が眼下に見下ろす絶景の場所だ。

 間違って付いてきたハイカーもこの景観に見とれている、花崗岩の岩山は珍しくはないが、やはりスケールが違う、思わず目でラインを追って登っている姿を想像してしまった。記念写真をパチリ。もう今日の行程の終盤、秘密の展望台から程なく仏教の寺院・鳳頂庵に到着小休止。

 登り始めは平坦な道、呉さんを先頭にゆっくり歩いてくれる、木々が色づいて紺碧の空の青とコーディネイト、気持ちが良い。

 右岸の登山道からの渓谷美を楽しみながら最初の休憩地・永矢庵に到着。水分を補給し前日に渡されたおやつを頂く、温かい配慮に感謝。

 道は概ね歩きやすく、国立公園だけあって整備が行き届いている。登山人口が4人に一人はいると云われる筈だ。ゆっくり歩いて2時間、朝食兼昼食の休憩地・水簾洞待避所に到着、ご飯とラーメン、キムチを頂、お湯を沸かし手際良い、ディザートにリンゴ。ここで1時間ほどまったりして英気を養う、しかし私のお腹は相変わらず不調だ。

 ソラク山公園の案内図をカメラに収めて出発、これからが本格的な山道、しばらく歩くと渓谷の両岸に岩山が聳えている、花崗岩の岩場に目を奪われていると、大きな滝が2本流れている所に到着、竜が空に向かって登ってゆくようなイメージ、韓国語で2体の竜と説明されている。

道はいよいよ険しくなり両岸がそそり立ってきて、花崗岩らしく様々な形状の岩山が現れてきた。多分どこもここも手つかずのフェース、開拓クライマーが涎を流しそうな岩山が連続する。

続きは(その3)へ

 こんな山奥にしては立派すぎるお寺だ、宿泊施設もありそうだが、一般の人が泊まれるか定かではない。ここで水2Lを調達するが、呉さん「そんなに持たなくとも良いよ」と言ってくれるが、水くらいは持ってゆかないと。

 トイレを済ませて出発、急登で皆喘ぎながら登る、登山道に垂れていた木に頭を打ってべそをかいている女性にハングル語で「ケンチャナ?」と声をかけると、金美京さんが「ケンチャナは子供にかける言葉で、大人にはケンチャナヨーと云うのよ」と、ハングル語勉強になりました。

韓国5日間の旅、その()