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絶不調な雪山初級D杣添尾根

山行実施日;4月4日〜6日
参加メンバー;To.H、Ry.K、Mi.T、Hi.M、Sa.K、To.S、Sa.H、Yu.I、Ka.I

 昨年の谷川岳以来の雪山初級Dに行って来た。結果はボロボロどころか、ほとんどダウンの際どいところだった。

 金曜日の夜発、川越駅でH竜車にピックアップしてもらい、M浦さん、H谷川さん、K地さんを乗せて中央道をひた走り一路「南きよさと道の駅」へ、途中双葉サービスエリアでK坂車と合流、高速も空いていて23時過ぎには目的地に到着した。

 大宮労山恒例の入山祝いで乾杯、途中のコンビニで仕入れた赤ワインが無くなったところでお開きとなった。

 翌日朝5時半頃に起床、テントをたたんでめいめいに朝食、今日はいい天気だ。登山口までの道も良く窓越しに赤岳が白いベールをまとって見え隠れする。駐車場からの登山口までの道筋に迷いやすいとネットの記述があったが、簡単に見つけられ、いよいよ雪山登山の始まりだ。

 昨日はあまり良く寝られなかったので不安がよぎる、案の定1時間も歩くと息が上がってくる。傾斜の緩いところは何とかついて行けるが、きつくなると途端にペースが上がらない。不安感に慄きながら2000mを越えたあたりでばったり止まり、動けなくなった。しばらく休んでいても心拍数が落ちない、その間H谷川さんが付き添ってくれとてもて心強かった。

100m先でテントの準備をしていたパーティーの全員が下降して来てくれて20・30mほど下がったところにテントを張った。私の不調のために本日のアタックは中止になり本当に申し訳なく思う。  
何もやることもなく当然昼間から宴会の始まりだ、それでも明日のアタックもあり19時過ぎには就寝、夜のしじまに健やかな寝息が聞こえる。

翌日朝3時半に起床、準備を整えて早めの出陣、私とM浦さんがテントキーパーで残る事になった。やがて30分もすると「やっほ〜」とか言ってI村さんが降りてきた。「皆のペースにはついていけない、決断は早めに」と。

I村さんの言葉の意味は重い、山では前進する気持ちも大事だが、それよりもむしろ退却することの決断こそがパーティーの命運を握ることもある。とても勉強になった。

 横岳のピークを踏んだ六人は、いろいろアクシデントがあったようだが、12時過ぎに無事にベースに戻ってきた。

テントを撤収し13時半には降りしきる雪道を下山開始、ほどなく駐車場に着いた。

 今回、温かい心遣いと共に悔しくもまた楽しいお思い出に残る山行が増えました。杣添尾根山行のパーティーの皆さん有難うございました。   (To.S記)