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いしざれ

から峰山へ

        積年の念願叶う

JR相模湖駅から行く石老山は人気も高く、よく知られています。その南西方向にある石砂山は眺望も石老山に勝るとも劣らない、知る人ぞ知るこれまた名山ということです。

しかし道志川に沿って走る路線バスは朝夕一本だけでとても登山者の足としては使えません。そのため登山者も遠のくのが実態で、半ば諦めていました。ところが最近になって東京新聞の「とっておきの山歩き」という連載記事で石砂山が紹介されました。

そのコースではJR中央線の藤野駅から出発して藤野駅に戻るというものです。これなら行けるぞと、企画し12月23日(月)に登ることにしました。

 総勢9名。藤野駅に予約しておいたタクシー二台に分乗して篠原の登山口に到着。集落を通り抜け林道を進みやがて小さな川を渡るとここからが登山道となります。道標がよく整っていて不安はありません。

針葉樹林から広葉樹林にかわり落ち葉を踏みながら軽い足取りです。やがてコンクリート製の木段(?)になります。これを登りきると石砂山の頂上です。

南側が切り開かれていて眺望がよいはずなのに、この日は曇り空で焼山(やけやま)(きび)殻山(がらやま)、大室山など西丹沢の山並みは半分雲に覆われていて残念です。

 次に峰山を目指して菅井の集落まで下ります。ゴルフ場の南側を巻くように下ってゆきます。やがて「(ふす)馬田(まだ)城址」への分岐点にかかります。初めてのコースであり日も短いので城址に寄るのはカットしました。しかしこれによって「(じん)の丘農園」などの見どころをパスしてしまいました。

 菅井の集落に入りました。立派な城下町です。通り通りには名前が付けてあります。県道76号に出ました。ここから峰山への登りとなるのですが、道票がなく迷うところです。昭文社の地図だけでは不安です。

私たちが集落内の道路を歩いていると後ろから来た軽トラックのおじさんに声をかけられました。そしてここに来るのなら4月10日前後の花の季節がよいと教えてもらいました。

ついでに峰山への道順も聞けました。そして私たちは地形図と東京新聞の切り抜きを持っていたので道を間違えずに登山道に入って行けました。

 尾根道に入ると道標も出てきて不安なく頂上へ向かいました。頂上直下はまたコンクリート製の木段の連続です。山頂は広く、古峯神社がまつってあり、どういう訳か祠の屋根だけがちょこんと置かれていました。ここからは富士山などが眺められるはずですが、雲の陰で何も見えませんでした。

 大久和(やまなみ温泉)を目指して下山です。しかし先日降った雪が北側斜面をうっすらと覆っていて往生しました。調べておいたバスの時刻に間に合い藤野駅に戻りました。ここからのバスは、午後で約一時間に一本です。

やっと念願が叶ったのにお勧めの眺望は期待はずれのハイキングでした。地元の方が教えてくれた4月10日ごろまた行きましょう。    (Yo.S記)

藤野観光案内所;042−687−5581
藤 野 交 通 ;042−687−3121

山行実施日;12月23日
参加メンバー;Yo.S、To.F、hama、Ki.W、Ki.F、Ma.S、To.S、Hi.M、Lantana