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藪山班     廻目平〜朝日岳北尾根〜金峰山〜廻目平周回

 前日、大宮から一般道をひた走り日付を変わって1時半に廻目平キャンプ場着。焚き火を見ながら1時間アルコールを体内注入してクールダウン。2時半就寝、6時起床なので睡眠時間が少々足りないが仕方ない。準備を整えて7時過ぎに歩き出す。

 林道を約20分歩いて水道管が沢を渡っているそのちょっと先で林道から離れて沢を徒渉し、ここで水を汲んでから緩い傾斜の山腹に分け入る。

 渓畔林の中を歩くと使われていない林道にぶつかったので、ちょっとこれを利用して東側にトラバースし、この山腹を上がれば間違いなく朝日岳北尾根に取り付く支尾根に上がるポイントの山腹から山中に入る。

 ところがこの山腹、登る右手はシャクナゲのヤブまみれなので、歩きにくいし左手はカラ松の人工林で伐採しているけども全然手入れしていなく伐採樹木が置きっぱなしだからこっちも歩きにくい。やっと伐採林跡を過ぎたら多少歩きやすくなり、何と踏み跡とテープまで出てきた。

 意外とはかどるのではないかと思ったが、この妄想は1930mの右手から尾根が合流するポイントで打ち砕かれた。

ここは地形図ではフラット形状だったのだが、このエリア特有の岩峰が連なっており行く手を阻まれる。尾根の左手を歩いたがどうにも進めず、結果戻って尾根の右手から岩峰の下を大きく巻いてやっとこさクリアした。

 この先、2120mの右手からもう一本尾根が入るまでが今回の山行の中で最も苦しかった。時々岩峰が行く手を遮り右往左往する。テープはさっぱり無くなってしまった。あんまり寝てないツケが来てスピードが上がらず、水を大量に摂取してようやく尾根合流点についた。

 ここで引き返そうかとも思ったが、岩に立つと見通しが利いて行く手が見えたので行く気になりまた歩き出す。

写真1

コースタイム

廻目平7:157:35林道より分岐7:407:53尾根取り付き−9:18 1930m岩峰−10:45 2120m尾根合流点−11:57 2420m北尾根合流点−13:09朝日岳13:2214:23金峰山14:52-15:07金峰山小屋−16:25林道終点−17:13廻目平

 朝日岳北尾根の2420mまでは標高差300だったが、意外とここは順調に歩いた。とはいえ、やはりシャクナゲが行く手を阻み、気持ち左側にトラバースアップして原生林の中の獣道を拾いながら上がっていった。(写真1)

 北尾根から奥秩父主脈縦走路までは奥秩父らしい原生林が拡がっていたが、やはり所々にシャクナゲと今度はハイマツまで出てきてやっぱり右往左往を強いられる。(写真2)やっとの思いで予定時間を大幅に超過して朝日岳直近の縦走路着。行動食をむさぼり食う。水は2リットル持ってきていたが、既に1リットル消費してしまった。計画では下りも金峰山から伸びる北尾根を下るつもりだったが、時間と水の関係からそれはありえない。登山道を下ることとして歩行再開。

 大弛峠から金峰山ピストンをしているのであろう多くのハイカーと挨拶をしながらすれ違い、14時過ぎに全方位の眺望が得られる金峰山の頂上へ。(写真3)展望を楽しんだあとは一路登山道を下山して皆が待つ廻り目平キャンプ場に17時過ぎに到着。片づけを終わったあとに最初に口中に入れた発泡酒はとてつもない美味であった。 (Ke.H記)

写真2

写真3

写真4

写真5