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 頂上からは、道なき尾根を藪こぎして、大日岩と小川山を結ぶ登山道に出、小川山を経由して廻り目平に戻る予定。踏み跡らしき所を辿って出発。時折、岩峰に遮られ、基部を回り込む。道案内らしきテープも散見できる。30分くらい進んだ所で、踏み跡らしきものも消え、行く手を、シャクナゲの藪がさえぎった。時間も予定より遅れているし、藪こぎに要する時間を考えると、このまま進むのは危険と判断し、引き返し、往路を戻ることにした。

帰りも長かった。途中でヘッドランプを灯けた。キャンプ場到着18時。有難いことに、豪華な夕食を、ハイキング班の人たちが用意してくれていた。30名近い人の食事を、手際良く準備できる、そこに会の蓄積された力を感じた。そして、11時間の行動、76歳、S古さんの頑張りに頭が下がった。天気に恵まれた素晴らしい山行だった。
      (Zu.O記)

  

 奥秩父の山は余り個性を感じなかった。どこの山に登ったかもほとんど意識したこともない。確か30年ぐらい前に、埼玉県連で廻り目平に来た。その時登ったのは、五丈岩を覚えているので、金峰だとわかる。今回、大宮労山祭で瑞牆を計画した。計画書を作りながら、古いガイドブックを見て、写真で見慣れた、大きい岩のごつごつした山容と、瑞牆の名前が一致した。

 28日7時に回り目平のキャンプ場を出発した。メンバーはS古よ、U神、T川、O知、I田、I丸、K林の各氏とO野の8人。西股沢に沿った林道を1時間強歩くと、右から砂洗沢が合流する。ここまで車が入れると計画段階では考えていたが、それは間違いで、キャンプ場の出口にはゲートがあるし、道も車の通行は無理であった。今度は砂洗沢に沿って登り、八丁平を目指す。展望はないが、きのこが多く、苔に混じって黄色のものもあった。1時間くらいで大日岩と小川山を結ぶ登山道に出る。ここを八丁平と勘違いして、右だ、左だと地図とにらめっこしながら検討する。右の小川山方面に行き、瑞牆方面への道がなければ引き返すことにして進むと、八丁平についた。

 八丁平からは下り道で、瑞牆への登山道を目指す。途中から、岩峰が姿を現した。重力に逆らうように、青空に伸びあがる個性あふれる姿には、奥秩父の印象を一変させられた。45分ほどで、富士見平から瑞牆に登る登山道に出た。今までは、静かな山歩きだったが、ここからは、人が多く、時々渋滞も起きた。頂上着は、12時前後。私の靴の底がはがれだして、細引きで縛り、K林さんにテープを巻いてもらい応急処理をした。頂上は大勢の人だった。空いている場所を探して、昼食。

登山班     瑞牆山(みずがきやま)に登る