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本来は赤木沢の計画であるが天候悪化で中止になりSさんの沢に急遽参加依頼した。

7月8日奥多摩駅7時集合JRで行くつもりであったが、乗り継ぎが面倒であり車で行くことにした。1時半位で着く。待ち合わせの駅の駐車場で自己紹介をする。

 山道に入るためSさんの車と私の車2台分乗して入渓点に入る。今回Sさんは沢の自立のため必ず交代でトップを遡行するように言われる。

8時30分最初にKさんトップで入渓する。間もなく7mの滝が出る。当然直登するが、誰がリードするのか様子見となる。まさか早々にSさんにお願いすることもできず、空気を読めば、私が手を上げざる得ない。今までの訓練の成果を発揮できるかどうか・・・・。

見た目には十分にリードできる感じはある。ハーネスにロープを結び慎重に登る。(このときの心境は思い起こせない。かなり緊張していた)

 鮮明に覚えているのは登り詰めてからの確保である。確保の準備はすばやく確実にしないといけない。丈夫そうな樹木が見当たらない。後部方向に岩がある。岩と岩の間にこぶし台の石が挟まっており、枯葉を取り除くと穴が開いてありロープを通すことで外れる心配がない。最適な確保ができると判断できる。

岩全体にロープを廻し「もやい結び・(ブーリン結び)」で末端処理して、自分の体重を掛けて安全をチエックする。自己確保して、ATCガイドで吊り上げ準備完了である。

 OKの合図をして、最初に上がってきたのはUさんです。赤のヘルメットが見えたときに安心した。(心の中でやったなと自分自身を褒めた)Sさんノーザイルで直登してきた。確保の確認をしてもらう。
 基本的にはOKをもらうが「もう少し、ロープを長く廻して岩の下側まで、ロープを廻すことで、より安全である」と指摘を受けた。次回に活かしていきたい。

 トイ状3段10mは若い中さんにお願いする。さすが若さでぐいぐい登る。うらやましい。最後に大滝25mが残る。迫力がある。岩の状態を見てリードはできない事はないと感じるが、見上げる25mの長さにビビリモードが発生した。

ここはSさんにお願いをする。さすが華麗なる登攀力である。ロープは固定で各自プルージック及びタイブロックで登る。今回シャワークライミングが多く、楽しめたのだが、腕に力が入り、かなり筋力を使ってしまう。

この時点で時刻は15時となる。滝はここでようやく終わる。しかし尾根まできつい傾斜を登る。足元がゆるく滑る。約2時間弱を要してやっと尾根に出る。疲労困ぱいである。

時刻は17時近く。着替えをして下山準備をする。雨が降ってきたが樹林帯であり、濡れる心配はない。

初めてのリード

日原川水系(一級上)  川苔台逆川   初めてのリード

 下山は百尋ノ滝を見学して19時40分ようやく側道に出る。長い、長〜い一日であった。しかし、今回も得るものが多々ある沢山行であった。特に、初めて沢でリードを体験したことはこれから大きな力(自信)となる。リーダーには感謝の一言である。ありがとうございます。(数日間は身体全体が筋肉痛を覚える。まだまだ鍛えなければ…。)(Se.O記)

シャワークライミング中のHさん

支点はもやい結び(ブーリン)