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奥多摩;川苔谷逆川

  暑い夏はこれ!    『自立への思いも込めて』 

山行実施日;7月13日
参加メンバー;Se.O、Sa.H、To.U、Su.K、Ka.S、G1、G2

いわちゃんの誘いで、日帰りの沢を計画した。この時期、天気が良ければ暑いだろうと、手軽にシャワークライミングを楽しめる沢ということで、有名な奥多摩の逆川にした。私は、奥多摩の沢はあまり登っていないので初めて。どんなところかと楽しみにしていた。労山のメンバーに声をかけすぐに、Hさんが参加を伝えてくれたが、すっかり忘れていて、直前に連絡をいただき一緒に行けた。大変、申し訳なかったと反省である。

参加者は赤木沢の転進組も加わり、人数の多い山行経験はあまりないので、どんなものかと・・・。人数が多くても、自分が行きたい沢には自分で行けるようになってほしいという思いがあり、全員が1回でも、どんなパートでもよいからリードをするようにした。

もちろん、無理な時は安全を考えてパスもOKである。できるかぎり、水線を辿り、水をジャブジャブ、水に浸かり、そして登るということにした。巻きはしっかりしているので、巻いていたら沢登りでなくなってしまうのだ。さすがに人気ルート。スニーカーを履いた集団もあとからやって来て、時折シューズにカバーを付けて沢を歩いていた。新たなジャンルがあるようだ。

さて、トップはKさんだ。バイクをカーブミラーにくくりつけて準備をすると沢に下って行った。その後をみんなが続き、川谷に入って行く。慣れない河原歩きに、歩き始めは足元が不安定であり、これからである沢への思いと一緒に、緊張感が漂う。少し上流に逆川の出合いがあった。

その後は、順にトップを交代していった。まずはF1の2段11m滝である。1段目が左から水を落とし2段目が向きを変えて豪快に水を噴き出している。飛沫に圧倒されながらも、Oさんが闘志を燃やしてトップを行く。1段目はシャワーになるが難なく越える。1段目を見るとすぐに登ろうとするOさんにザイルを渡し、登ったら上でセットをしてもらうように頼む。

1段目を登った中ちゃんが後続をスリングで助け、私はOさんを見守る。無事トップアウトをし、ロープがセットされた。見た目よりも登りやすい。1段目はプルージック等でどんどんと登り、最終は末端を結んだ中ちゃんが確保されて登った。確保のセットもばっちりだ。

流水に負けず頑張るKさん

これで最初の緊張がとれ、登る雰囲気はばっちり。次々に出てくる小滝だが、隣には巻き道しっかりある。あえて、ザブザブと水の中に挑んでいく。息を止め、水流の中でホールドを探すKさんは、修行僧のようである。待ち切れず、トライする中ちゃんも、体が上がらず剥がされて流れていく。いやーなかなか楽しそうだ。トップを行く、いわちゃんとUさんは、「巻こうかな〜?」と弱気な、いわちゃんに「触ってだめなら巻きまきましょう。」とソフトなUさんのアドバイスにファイト一発!。釜のある4m滝は、中間に残地のスリングが下がっていた。腰上まで浸かってなかなか見つからない。フットホールドに悪戦苦闘しながら、それぞれのスタイルで抜けていく。ザイルで確保されながらもHさんは静かに、確実に越えていった。

メンバーの笑顔は達成感の証し

ルート;川乗谷沿いの林道〜逆川〜川乗山南西の小ピーク1280m地点〜ウスバ林道〜百尋の滝〜駐車場

日 程;4:30上尾-5:15川越-6:30/7:00奥多摩駅-7:48川乗谷沿いの林道BP-8:00逆川出合い-
    8:11F1 2
11m-10:51大岩-11:19大ダワ沢出合い-12:45F6
10m大滝-13:30二俣-
    14:30 20m
大滝-15:50涸れ沢二俣-16:30稜線-16:50ウスバ林道下山-19:20BP-22:30
帰埼
感想文 「奥多摩:川苔山・逆川」 

 大宮労山に入れて頂いて、最初の沢登りです。川苔山は何回か登った山なので、その山頂近くから流れる「逆川」は、何となく親近感があるが、どんな沢登りになるかは全く知らなかった。

 参加させてもらうのに、「下調べも全くなし」では、姿勢が疑われるので、図書館でガイドブックをコピーしてくる。また、6月の先輩方の竜喰谷の山行報告を読むと「入渓点を探せ」という課題が出る様なので、インターネットを片っ端から見て「林道がほぼ直角に曲がり、カーブミラーがあり、車1台分の駐車スペースのある所」を写真と共に覚えた(便利な時代になった)。

 当日朝、登山開始時に「滝で無くても良いから、必ず全員1回は先頭に立ちなさい。最初は誰?」とのリーダーの指令に、だれも手を上げないので・・・「ハイ」と手を上げた。目標は、川苔谷と逆川の合流点までと、勝手に自分で決める。

 予習の通り、駐車スペースから川苔谷へ下りる。川苔谷は簡単に渡れて、逆川の合流点もすぐ見つかり、本日の課題1つ目をクリア。

もうひとつの課題は自分で決めたもので「絶対に落ちないこと。たとえ、メインロープにしがみついても(?)」だ。残念な事に、これは宿題になった。勾配の緩い滝で、両足と右手が滑った。『落ちた』と自分でも思ったが、左手が残って何とかこらえた・・・怖かった、反省。

 後半は、みなさんの歩くのに付いていけず、御迷惑をおかけしました。ヘッドライトまで準備させて恐縮でしたが、何とか無事下山出来て、みなさんに『御苦労さま』と温かく言ってもらえて、感謝いたします。

 翌々日に、また沢登りに参加させて頂く予定だったが、「辞退するべきかな?」と思った。でも、「あさっても、よろしくお願いします」とお願いしたら、にっこり笑って「いいよ」とリーダーに言ってもらえた、ガンバルぞー!                   (Su.K記)

う少し登ったところに大岩があり、辺りが広がる。大ダワ沢の出合いを過ぎ、続く小滝を越えワサビ田が出てきて、以前の人たちの生活が偲ばれる。水に浸かってすっかり体が冷え、ちょっと沢から離れて小休止。空気の温度が違う。休んで入ると、後続が次々と現れる。我々も出発だ。樋状のナメ滝は手足を張って快適に登る。

釜を持つ5m滝は、泳げないと言いながら、泳いでとりつくUさん。うまく、へつりを取り付いた中ちゃんと、いろいろだった。そしてF6の10m大滝だ。ここは中ちゃんの出番。中間に新しい赤のスリングが掛っている。よく見ると立っているがホールドはありそうだ。

慎重に足を運びトップアウトをする。ロープをフィックスして難なく越えた。後続の二人のパーティーは、我々を待っていられずに左を巻いて先に進んでいった。楽しんで登った我々を迎えてくれたのは、ウスバ林道の橋である。ここから下れば車が待っているが、ちょっとタイムは遅れているものの、やっぱり稜線まで詰めたい。後ろ髪をひかれながら出発する。

小滝はまだまだ続き楽しませてくれる。左から1:1で入って来る沢があり、迷ったが右を行く。次の1:1を左に入るとすぐに20m滝に出た。先行する二人パーティーは巻き道を探って左右を登っていた。

 そして、最後の滝のリードは私に譲ってくれた。みなさん、ありがとう。高度があるので慎重に登るが、ホールドはしっかりしている。終了点を少し上の灌木にとる。30mザイルがぎりぎりだった。スリングを中ちゃんに預けていたことを忘れていて失敗をしたが、なんとかフィックスして登れた。沢が伏流し涸れた二俣となり、左を詰める。 だんだん空が広がり藪もなく稜線に出た。ウスバ林道から伸びる支尾根30mぐらいのところだ。雨がパラパラしながらもわずかで止み、なんとか頭電を点けることなく車に戻ることができた。    (Ka.S記)

流水に負けず頑張る。近