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沢で感じた大切なこと

今回の沢での行動で感じた事は、登る前にきちんと決めてから登った方がいいと思いました。支点をとって登ってOK時の合図とか、ここではザイルをどう使って登るのか、など、下でどうしていいか分からない場面が多く、沢の音で指示が聞こえずちょっと手間取りました。後、先頭は交代がいい。ルートを見て考えるって事もあるけど、魚が見れたり、濁りのない水を歩くのは気持ちが良かったです。後は、お湯って大切。    (Ru.T記)

いろいろ反省あれど  それに勝る楽しい沢登り

竜喰谷の感想   さらなる技術アップを目指す

沢の経験が少ないため、覚束ない足取りで、何度も水没してしまいましたが、巻きなしのシャワークライミングは、かなり楽しめました。ただ、前夜での皆さんの会話から、私の服装備がかなりお粗末なものであることが発覚…。心配になり、一睡も出来ずに朝を迎えてしまいました。幸い半袖シャツ(襟つき)一枚にゴアを重ねただけでしたが、寒さに強い体質でしたので、何とか震えることなく終えることが出来ましたが、下山が遅い時間であったり、雨に降られでもしたらと思うと、大いに反省の要因となりました。又、システムの件ですが、芝ちゃんのルベルソ使いをフォロー出来ませんでした…。瞬時に状況の判断が出来ず、もたつきSさんがまた登り返す状況になってしまいました。あのような状況(引き上げたロープをまた降ろす)なら、ルベルソではなく、ムンターヒッチ(※)の方がスムーズに行くのではないでしょうか?また、滝上から下の状況が見え難く、声も通らないため、確保体制が取られない状態なのに、下から登り始めてきて、大いに慌ててしまいました。実践が少ないとこんなものでしょうか…。遡行中は、皆に遅れまいと足元ばかりみていましたが、芝ちゃんから、木漏れ日に照らされた木々がきれいだね〜と言われ、やっと周りを見渡す始末…。折角、苔むした原生林のなかを遡行しているのに、気が付かないなんて、なんて勿体ないことを、下山後の湯船で発見。両膝は赤・青あざだらけ…。立ちこみに疲れてくると、膝を着いて登っていたのですね。色々反省の多い山行でしたが、其れにも勝る楽しい沢登りでした。本当に有難うございました。これに懲りず、また機会がありましたら参加させて下さい。        (Yu.I記)

 Yu.Iさんが言っていたのは、12m下駄小屋ノ滝のところです。トップはザイルがなくても登れそうだと、滝の左を進んてから、滝の落ち口をトラバースし、ザイルを出そうとしました。ですが、そのまま、ザイルを出すと、後続は水流の中を登ることになってしまします。トップは滝の上部でザイルを出し、残地ハーケンもあったのでランニングビレーにして、トラバースをしてから、滝上で後続の確保の支点を設置すべきだったと思います。そして、後続は、ランニングビレーを掛け替える作業が入ります。(ザイルの長さが足らない場合には、もう1本引いていきます。)さらに、最終の人は、末端で8の字にし、ランナーの回収をして登ります。

 ザイルの出し方や確保のし方は、滝の状態や地形、支点の取り方で変わっていきますので、後続が登りやすいように考えていくことが大切です。支点の確保も、灌木であったり、ハーケンを打ったりしますので、バイルやハーケンを持っていることも必要になります。

@滝登りの際のザイルワーク

Sリーダーより

 今年の沢初め。心の準備も、道具の準備もギリギリで迎えた当日でした。今年に入って体調を崩してばかりいたので、前日の宴会も控えめで就寝。
 翌日は最高の天気。滝も全部登れて楽しかったです。でも、ロープを使わないと登れなかったり、核心の滝で少し滑ったりと、技術不足を再度痛感させられました。ジムに通うしかないな−。ビレーも練習できて良い経験でしたが、さらなる技術アップを目指して頑張りたいです。ありがとうございました。    (Ta.S記)

※ムンターヒッチ;「イタリアンヒッチ」や
「半マスト」などとも言います。ATCを持ってい
ない時のビレイ、懸垂下降に使う結び方。

左図のように結びを作り、重ねた輪にカラビナを
掛けます。このカラビナはビレイのスリングに掛
けます。荷重は左図の右のロープに掛かるように
します。

A滝の登り方
 Ru.Tさんの言っている滝の登り方ですが、基本的には、一人が登り終わってから次の人が登るのが原則です。登っている際に、岩が剥がれて岩が落ちてくることがよくあります。また、登っている人が落ちたら後続も大変な怪我をしますので、登り終わってから、次の人が出発します。合図にTさんは笛を吹いていたのですが、登坂の際に、笛の合図は有効です。笛の合図を確認しておきましょう。  (Sh.S記)