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大源太山(谷川岳北方)新潟県

      秋と冬との競演織りなす景観

山行実施日;11月3日
参加メンバー;Ry.K

紅葉と積雪の競演を見たく大源太を計画する。高速道路を走行中に小雨が舞ってくるが、谷川岳付近では日が射し始め山頂部分がモルゲンロートとなっている。谷川岳は雪景色に染まり、手前の山々は紅葉真っ盛り。計画どうりか!

トンネルを抜けると強い雨が降出し愕然とさせられる。どうするか?ともかく高速を下りて考える事にする。高速を降り道路施設情報センターでトイレ休暇をしていると雨は小康状態に変わりだす。一応大源太キャニオンを目指す事に。

時たま日も射しそうな空模様ではあるが、雲は厚そうに見える。大源太登山口への林道を終点まで向かうと、10台程度停められそうな駐車場に着く。

113日(土曜日)曇り・雨・雪
標高:山頂1598m 敗退地点1125m 登山口740m 累積時間:2時間45分 距離:3.6Km 
           平均速度:
1.3Km/h 

【工程】
大宮
4:45−東松山IC・関越道・湯沢IC−大源太駐車場7:00/7:20・・・敗退8:45・・・駐車場10:05−温泉−大宮

<駐車場から敗退地点 1時間25分 距離:1.8Km            速度:1.27Km/h
<敗退地点から駐車場 1時間20分 距離:1.8Km            速度:1.35Km/h

温泉:「岩の湯」温泉400円 透明 室内*1

雪が少なくなってくると、岩と木の根を避けて注意深く下山するが、枯葉に足を乗せると枯葉ごと滑る。トラロープが設置された場所では最大限利用させて頂き下山する。

下まで来ると降雪は無くなり、相変らずどんよりとした天候である。

徒渉の間で単独の女性登山者と会い言葉を交わす、「私は行けるところまで行ってみます」。

駐車場には、彼女のものと思われる車と私の車2台のみ。

近くの温泉「岩の湯」に浸かる。まだ11時前だが、けっこうお客さんが入っている。温泉から見える山の頂きは、雲の流れが速く風が強い事が伺える。また雪雲と青空が交錯し不安な天候である事が解る。地元民の話では、今年の雪は1週間ほど早いそうだ。今後どうなるかは解らないとの事。

山は紅葉・黄葉が真っ盛りだが、やがて枯葉が登山を覆い始めると、木の根や岩を隠しますます滑り易くなる。

標高1000m付近では、最近降雪があったと思われる残雪がチラホラし出す。残雪と紅葉!登山道は枯葉の赤・残雪の白・笹葉の緑・樹皮のこげ茶が融合した絵画のように美しい。まるで秋と冬、互いの美しさを弾き出しながら共演する事でより昇華する様に!北側斜面に目を向けると、冠雪した山頂そして山肌には紅葉した樹木が交錯し、秋から冬への競演を織成している。霧の合間に射し込める日射しに輝き、神々しくも見える。

やがて登山道には5cm程度の残雪と、樹木からの容赦ない落雪に悩まされ登頂への気持ちが萎えて来る。そして追い打ちとして雪が降り出し、アイゼン無しでは滑落の危険からここで敗退を余儀なくされる。

標高1120m付近には、テントを設置出来そうな平坦な場所がある。いつか使えるか?

下山は雪が薄くすぐに滑る。出来るだけ歩幅を狭くするがままならず、滑って尻持ちを突く。この季節アイゼンは必須であり、反省!

駐車場には私だけしかいない。雨も上がりまずまずの天候だが、駐車場からの景色はイマイチ。樹木が邪魔をして視界が狭い。

登山口からは杉並木の緩斜面で、明るい登山道を進む。すぐにミズナラ?などの樹相に変わり、沢音も聞こえ出す。北沢にはトラロープが設置され、右岸側から左岸側に徒渉するのだが水嵩が増している。このため少し上流側で徒渉する事にした。北沢の左岸側をトラバース気味に進むと、「謙信ゆかりの道」と記載された指導票が設置され、「蓬峠」と「大源太山」への分岐地点となっている。沢に沿って「大源太山」側に進むと第二の徒渉地点となる。

ここにもトラロープが設置され左岸側から右岸側に徒渉する。沢を渡ると本格的な山道となる。ほぼ直線の急斜面にはトラロープが多数設置されている。岩と粘土質の土、そして露出した木の根が朝の雨に濡れて滑り易いが、トラロープに頼る事無く登る事は出来る。