戻る

【1日】1012

元橋駐車場に車1台をデポし和田小屋に向かう。ガスがかかり和田小屋への分岐を通過してしまうが直ぐにUターンし林道に入る。林道は狭くダート道で片側は川、このような道に来ると嬉々として車を飛ばすHがいる。

かなりの奥へと進み和田小屋らしき駐車場に停車させる。テントを静々と設営し入山祝い。就寝後、夜中に数台の来訪者が来る。

【2日】1013

朝方は寒く冷え込んでいる。和田小屋のトイレを借用する、小屋の前には柵に囲まれた千人風呂があるので参考のため見学。ドラム缶が2缶縦に並べられ水道ホースが固定されている。天気は鈍よりと厚い雲、多くの登山者がスキー場のゲレンデ登山口から入山してゆく。登り始めは岩場で、左右の法面には紅葉が進んだ景色が見える「晴れていれば!」登り始めて直ぐに雨が降り出し雨具を着用する。登山者は多く前後に間隔無く登っている。ロープウエイの稼働する音が聞こえる。稼ぎ時か!特徴のない登山道を暫く登ると顕彰碑の分岐に着く。木の階段となり展望台が設置されている。

紅葉が見事に進んでいる。展望台を過ぎると木道が無くなり滑りやすい道となる。股すり岩!を過ぎると神楽ヶ峰を通過する。登山道に設置された木道や土留め階段は真新しく雨でも滑らずに歩きやすい。

途中に木道の施設状況を確認する人と言葉を交える「交換したので検収している」とのことであった。だから真新しかったのか。

ここからは急斜面の下り。狭いトラバースで、下草を刈り取った笹が滑りやすく、地面の確認がし難く慎重に下る。日が射したのと紅葉に見とれなかなか進まない。

食事を済ませ「青湯」へ、湯温は快適だが真っ暗で足元がおぼつか無い。流石に星は綺麗に見え情緒もある。部屋での宴会を行うが、疲れから早めの就寝。酒豪ペアーが遅くまで飲み明かしているようだ。

3日】1014

遅めの下山。露天風呂の脇を通り、宿の下流側に向かう。天気も良くなり苗場山が綺麗に見え出す。鷹ノ巣峠を通過し清津川に架かる鉄橋からは対岸の紅葉が陽に映えて美しい。この鉄橋を渡ると林道終点に着き、明るい林道歩きに話がはずむ。

登山者ポストが設置されているところがゲートだが、解放されている。さらに下ると林道が崩落し工事中このため小日橋で車は通行止めとなっている。
 林道の九十九折れから登山道に入る。ここから元橋まで1時間30分の標識からほ1時間ほど下山するとまたまた同じ標識??昨日と同じか?ロープウエイの下を通過しグラウンド・ミズバショウの遊歩道を通過してまた鉄橋を超えるとそろそろ?と思いきや行く手には山が見える。ここを越えるの?下山なのに急斜面の登り。「これは下山だよね?錯覚?」などなど不満たらたら!山頂に近づくと「鉄塔が見える」「だからなに」やがて車が見え道路が近づく、「反対側に林道がある」「赤テープがこっち。ヤブだ」林道を行くと直ぐに道路に出る。デポしておいた車で温泉に向かい運転手はそのまま和田小屋の車を取りに向かう。有難う御座います。

ゆっくりと温泉につかり、街の蕎麦屋で昼食を頂く。店は我々が入ると「暖簾」仕舞い始めた。ぎりぎりセーフ! お疲れさまでした。       (Ry.K記)

雷清水の水場はかなりの水量が流れている。冷え込む中少し喉を潤すが多くを飲む気がしない。風もますます強まり、小雪交じりとなる。「氷が!」確かに氷が少し貼っている。やがて急斜面となり山頂に近づき始める。急斜面の登りは短く、木道と池塘が現れ山頂の緩斜面に到達する。山頂には数人の登山者が休息しているが寒い。記念写真を撮り「自然交流センター」へ退避する。ここは栄村が管理し、中へは靴を脱いで上がる形態、施設は無料開放している。

 食堂には長テーブルが6基ほどおかれ多くの登山者がくつろいでいる。ポットにお湯があり、無料で利用可能。奥には二段ベッドがあり宿泊も出来るようだ。ぽかぽかと暖かく眠気を誘うが、長居すると立ち上がれそうに無い。昼食をすませ早々に下山する事にする。
 天気は相変わらずのガスで晴れそうに無い。山頂付近に分岐がありここから行けそうだが、少し戻って標識のある分岐からゆく事に。やはりさきほどの分岐からも接続せれている。「ガスっているから慎重に!」まあね。直ぐに展望台が設置されているが、ガスが濃くなり何も見えない、晴れていれば!

山頂から南側の木道は老朽化していて滑りやすく、数回尻餅を衝く事になる。時たまガスが晴れ日が射すと、草紅葉と地塘が美しい景色を醸し出す。緩斜面の山頂を過ぎると南方向にはガスが晴れ、綺麗に紅葉した稜線と「カッサ湖」が望める。

苗場山(和田小屋・苗場山・赤湯・元橋)新潟県・長野県

   行けども行けども逃のく赤湯・元橋

振り返るとガスが山頂を激しく流れ、山頂との切れ間には青空が交錯している「山頂に戻れば綺麗だろうな」しかし雲の流れは速く、北面はガスが濃さそうである。長い下りを繰り返し「深穴の大岩」付近で小休止する。

ブナの林が美しい「フクベの平」に着く。ここは緩斜面で登山道も広く、鳥の鳴き声も聞こえてくる。また天候も少し明るくなってホッとする。暫く進むと狭い急傾斜の樹林帯となり、天候も崩れ出し少し薄暗くなり出す。疲れからか転倒する者も。 赤湯までの所要時間が記載された標識と小一時間進んだ所にある標識の時間が同じであり懸念が生まれる。昭文社の地図も制作年度によりかなり差異があるようだ。注意が必要。

まだ15時前なのにかなり暗く歩きにくい。やがて瀬音が聞こえるが建物らしき形跡がない。

さらに下ると少し雨も降りだして来る。渓谷に架けられた鉄橋を渡ると急傾斜の登り、雨で滑りやすく、皆疲れ切った様子で言葉が出ない。登りきると又下り、同じような鉄橋を再度渡りきると、沢の右岸側の石畳を進む。やっと赤湯に到達する。お疲れ様!早速手続きをすると、「別館です、裏に回って下さい」。我々は2階の個室を占有させて頂く。人数が6人とまとまっているからだ。食事の時間まで温泉へ、ここの温泉は3箇所あり、それぞれ源泉も事なるとか。「玉子の湯」「薬師湯」「青湯」で黄土色、少し薄い色、青色(昼間は女性専用で男性は夜間しか入れないためよく分からなかった)。川原に沿った露天風呂は野趣に富んでいるが結構寒い。「薬師湯」は一番山側で衝立のある風呂(以前の内湯)で木枠に囲またて浅く寝湯である。おまけに元泉の吐出温度が低くなかなか温まらない。「玉子の湯」は3つに仕切られかなり冷たい、元泉は上流側から涌いているようだ。上流側は3人も入ると満杯なので入れ替わりに移動する。この部分だけ深く熱めの元泉が涌いている。

標高:和田小屋1330 苗場山2145 赤湯970 元橋973 

累積時間:13時間55分 直線距離:21.2Km 沿面距離:23.2Km 
平均速度:
0.7Km/h 累積標高差2375m、-2731m 標高差815

1日目】1012日(金曜日)晴れ
  大宮20:00−東松山IC−月夜野IC−元橋駐車場−和田小屋

2日目】1013日(土曜日)曇り・雨・晴れ・雨
  和田小屋5:00/6:40・・・顕彰碑9:10・・・神楽ヶ峰9:35・・・雷清水10:00・・・苗場山
 
10:55/11:35・・・P206812:00・・・深穴の大岩13:10/13:20・・・フクベ平14:20・・・赤湯16:00
 山口館宿泊 

3日目】1014日(日曜日)晴れ
  赤湯7:40・・・鷹ノ巣峠8:40・・・鉄橋・林道終点9:20・・・小日橋10:00・・・林道から登山道
  10:30・・・
鉄橋11:20・・・元橋11:55・・・温泉12:20/14:00−越後湯沢駅−大宮 

<和田小屋から苗場山  4時間15分 距離:6Km  速度:1.41Km/h
<苗場山から赤湯    4時間25分 距離:6.7Km 速度:1.52Km/h
<赤湯から元橋駐車場  4時間15分 距離:8.5Km 速度:2.00Km/h

温泉:赤湯温泉 山口館    黄土色・薄黄土色・青色?
   街道の湯     500 透明(室内+露天)循環風呂

山行実施日;10月12日〜14日
参加メンバー;Sa.H、Ry.K、Tu.T、Mi.T、Ka.I、Ky.T