戻る

「天国に続く沢、地獄へ続く下山か・・・」

上越 宝川ナルミズ沢

山行実施日;10月6日〜8日
参加メンバー;Hi.T、Sa.H、Ky.T、Mi.M、Tu.T、Se.O

106日 土曜日 晴れ

 集合5時、南浦和駅西口に(L)が来てくれて、順次参加者をピックアップしてくれた。東松山ICに入る。関越道連休で若干混雑気味であるが、順調な走りで水上IC下車する。近くのコンビニで食料と缶ビールなど調達。宝川林道最終ゲートが崩落で封鎖なのか、林道を入るゲートが閉まっていた。宝川温泉の駐車場(840着)で準備して900林道に入る。今回私は先週の入道沢の悪夢を断ち切るための参加です。樹林帯林道にはいろいろな木々・花があり、間下花博士の解説付きで勉強になります。それにつられてマムシも3匹も出てきて多少恐れながらの歩行です。登山道はアップダウンを続けながら1225徒渉点着。すでに8名程のパーティが登山靴に履き替えていて下山の準備していました。私たちはここで沢靴に履き替え左岸の巻き道に入ります。ぬかるんだ道ですが、沢靴であり気にならず。ウツボギ沢を通り7m滝も通り過ぎてから入渓しました。周りの景色は紅葉には早く一週間後辺りが見ごろかなと思います。1440大石沢出会着。目の前には、高さ2m滝があり釜はエメラルドグリーンの色合いできれいでした。すでに左岸は2パーティが幕営中で、我々は右岸の高台にタープ幕営となりました。多少傾斜がありますが早々問題はないと思います。(先週の入道沢幕営地の傾斜に比べれば平滑に近い。・・・私だけかも)早速、焚き火の流木拾いに行くが少ない上に他のパーティがかなり集めており下流には細い木々であり、少し頑張って奥まで進み太めのみ探す。いずれにしても流木は少ない、夜中分まではもたない量である。タープも出来上がり、流木を燃やすが、なかなか火が付かない。四苦八苦してやっと火がつき落ち着いたところで、沢に冷しておいたビールで乾杯する。持参ビールは、明日の分とも思っていたが、一気に飲んでしまう。

 おつまみの中で、焚き火で暖めた「子持ししゃも」は、大変美味しくいただけました。Ky.Tさんご馳走様でした。今夜の食事は、(L)テスト的にこうや豆腐入り麻婆丼です。薪が少なく、今回の米焚きはガスで炊きました。Hさん担当で絶妙なおこげ入りご飯が完成して美味しくいただけました。テスト飯は合格です。夜半霧雨から本降りになりシュラフに入りますが、寒さが強く感じます。雨がタープに叩きつける音が響き明日への山行の気持ちが失せる。思いをめぐらしているうちに寝入る。

108日 月曜日 晴れ

 起床530。食事・準備、明け方の稜線沿い若干紅葉の兆し有りきれいである。食事及び下山準備する。大石沢出会は出発725―ウツボギ沢840

 天気は快晴で下山道の木々・葉は雨に洗われていますので色合いがよく、目に優しく眩しく見られます。雨降りは気分がのりませんが、反面、木々・葉の美しさが垣間見られますので、雨のときも有りかなと考えます。先週の入道沢では、地獄を味わいましたが、今回のナルミズ沢は下山も含め全て天国を堪能できました。

 天候がいま一つではありましたが、雨は雨で又良しです。1250駐車場到着。
このナルミズ沢には、来年もう一度天候の良い日を選び、釜に入りながらの山行計画を立ててみたいと思います。又沢の楽しさが分かってきた感じである。

帰りには「鈴森の湯(650円)」で身体を癒して帰る。  (Se.O記)

107日 日曜日 曇り雨

 翌朝は530起床。曇天であるがまあまの気候である。稜線がガスで覆われています。朝の焚き火が無いのがさびしい限り。朝食は身体が温まる“丸ちゃんソバ”が美味しい。幕営地に余分なものは置いていき軽量化ができました。630出発。順調に遡行していきます。720魚止め滝8m着周りの景色は部分的に紅葉が見え始め曇天ながら快適です。徐々に天国の沢を遡行していきます。更に左俣出会800多段830「逆さくの字ナメ」・「28×15m」・「直滝2m」・「2段ナメ滝」を遡行していきます。途中女性1人と5人パーティが遡行してきて先に行ってもらいました。まもなく笹原が広がり美しいです。霧雨の中で厳かな感じを受けます。(又快晴であれば、なお素晴らしいことでしょう)笹の中を歩きます。少し藪漕ぐ場所もありましたが、問題なく進み、道ある稜線を出て1130ジャンクションピーク着。1200朝日岳分岐着。今回はガスっていますので、朝日岳は登らず山道へ行きました。快晴であれば、素晴らしい展望が見られるのでしょうが、また雨が降ってきました。大石沢近辺には流木は皆無に近いので適当な枯れ枝を全員で拾って来ました。240大石沢出合着。幕営地で早速タープを張り直しますが、Hさん寝床の傾斜きつく、昨晩は不眠症気味で不満タラタラです。平滑地を探しますが、残念ながら適したところはありません。(L)の考えでなるべく平滑地に移動して設営をしてくれました。着替えして一段落したところで、お茶の時間にしてゆっくり過ごします。拾ってきた流木は、雨に濡れていて今回の焚き火はお預けとなりました。火がないとさびしい限りです。アルコール類は出し合ってご馳走になりました。夕食は“トッポッキ”です。寒くなってきましたので温かくこれまた美味しくいただけました。焚き火が無く、早々にシュラフに入り就寝しますが、寒さ対策にツェルト全体に巻いて寝ましたが、これが失敗でシュラフをしっかり濡らしてしまう。