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天狗原山・金山(頸木山塊)新潟・長野県

         カメラ片手に右往左往 

直ぐに下り斜面となり滑りやすい赤土に尻餅をつく。ここで今日初めて登山者とすれ違う、高齢者のペアー。

狭い登山道をトラバースすると花畑に着く。花の終ったチングルマの群生と黄葉そして小さな池糖が織りなす風景が何とも言えず心地よい。

金山山頂も天狗原山と同様低いヤブに囲まれている。天候も好天せずに深いガスが懸かり展望が利かない、かろうじて南下方に乙見湖が霞んで臨める。

山頂から続く雨飾や妙高方面への稜線は、見える範囲では下草が駆り払われているがどこまで整備されているか疑問である?

しばらくすると先程の5人パーティが到着する。お互いに写真を撮り合い情報交換「これから富士見峠から杉の沢橋へ縦走します」「薮道で行けますか?」

山行実施日;10月6日
参加メンバー;Ry.K

長いトンネルを出た信号を右折すると、直ぐに山道となり20分ほど行くと小谷温泉に着く。ここを通過し金谷登山口まで10分程度。

駐車場は10台ほど止められすでに6台が駐車している。登山口は駐車場前の林道から取付く。登山道は直ぐに深い樹林帯となり、九十九折れの急登を暫く登ると一息入れるところで緩い傾斜となり、ここに水場がある。水はこの季節でもかなりの水量がある。ここからまた急登が始まる。雨が降るといやらしそうな道だ。P1700位で東の展望が利き出し妙高や黒姫が臨める。
 山裾には黄葉が点在し目を楽しませてくれる。少々曇ってはいるが、空を衝き貫けるような透明感のある黄葉が眩しく感じられる。標高を稼ぐごとに黄葉が進み、ここも綺麗だ、あ!ここもと右往左往しながらカメラポ
ジションを選択するため、なかなか前に進まない!やがて狭い沢の登山道となり歩きにくく、ここも雨に弱そうである。沢道を過ぎると平坦な湿地帯となり、水芭蕉の大きな葉っぱが点在している。この付近は花畑のようだ。

 昭文社の地図には標記されてないがGPSには花畑と記されている。直ぐに「トリカブト」の瑞々しい紫が目に飛び込んでくる。他には「ミヤマシシウド」「タテヤマアザミ」などがチラホラと咲いている、花の最盛期にまた訪れたい場所だ。

平成24106日(土曜日)曇り・晴れ・曇り
標高:登山口1250 天狗原山2197 金山2245
累積時間:7時間05分  直線距離:10.6Km 沿面距離11.5
     平均速度:
1.5Km/h 
累積標高差1401m 標高差947

【行程】
 大宮3:00−東松山・関越道・上信越道・長野IC3633148114
 −金山登山口
7:00/7:30・・天狗原山10:35/10:40・・・金山11:20/11:50
  −天狗原山12:20・・・金山登山口14:35−雨飾温泉・入浴15:00/16:00
  −
道の駅小谷(温泉・食堂・トイレ)  車中泊 

<登山口から金山   3時間50分 距離:5.3Km 速度:1.38Km/h
<金山から登山口   2時間45分 距離:5.3Km 速度:1.93Km/h

温泉:小谷温泉 雨飾荘500円 透明 室内・露天(10:0015:00

道の駅:小谷  駐車場24時間、温泉、食堂、トイレ

良い物を持ってきているんですよ」ザックからワインとグラスを取りだし進められる、相伴に少し頂く。「今から行って暗くなりません」「駐車場まで2時間走って行きますから」。お気をつけてと挨拶を交わし下山にかかる。

ガスが出たり晴れたりのはっきりしない天気ではあるが、綺麗な黄葉を堪能し、登山者も少なくい静かな散策が楽しめた。

下山しながらテント設営可能場所を見ていると先ほどの花畑以外に数か所ありそうだ。温泉は山田旅館に決めていたが、日帰り温泉で入れる時間が危なそう。手前にある雨飾荘の温泉へ入る事にする。ここも15時まででぎりぎりセーフ。食堂等は無く道の駅へと向かう。

ガソリンが心もとなくナビでGSを探索すると県道から右折の道の駅手前にある。さっそくGSに向かうが道の駅に着いても見当たらない「GSはこの先県境までないよ!」仕方なく小谷側に戻りJAのスタンドで給油。また折り返して道の駅で夕食を頂き、車での睡眠を貪る。

大型トラックが一昼夜アイドリングをしていて五月蝿い事。また車中泊のお仲間が多いのには驚かされる。

「築田さんて知っていますか?高谷ヒュッテの元管理人でその昭文社の地図を執筆された方ですが!退職されてボランティアで下草を刈って登山道の整備をしています。火打の風と言うHPに書いてありますよ。ここから火打山に抜ける稜線もいいですよ」改めて稜線を見ると確かに好さそうではあるが。ただ計画変更すると駐車場までの長い林道歩きの4時間を強いられる。

南斜面の開けた傾斜地で一服する。妙高方面にはガスがかかり展望が臨めないが足元には紅葉・黄葉が点在する。後続から5人のパーティがここで休息し出す。

トラロープのある急斜面のザレ場を登り、トラバース気味に緩斜面を進むと平坦な場所に丸太が三角形に配置された場所がある。「長い丸太だな10m以上は有りそうに見えるが」三角形に囲まれた中は裸地となり雪山のテント設営には良さそうな場所だ。直ぐ上にはお花畑が広がり、手前に小さなお地蔵様が設置されている。

ここを過ぎると天狗原山の標識が現れる。山頂はヤブに囲まれた狭い一角で天気が良ければ展望が楽しめるだろうが本日はガスで覆われ視界が利かない。山頂から金山方面へは草原状のたおやかな山容が続いている。