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入会して初めての山行である。本来の計画は只見川「恋ノ岐川」であるが、崩落があり入山できず。新潟の入道沢に転進する。

第一日目(9/15

駐車場で準備して入渓する。途中でマムシ発見。4m巨岩竜ではザックを引き上げてもらい空身で登る。天候がよく水は心地よい。しかしザックの重みが肩にのしかかる。小滝でT(L)が登りTさんが続いたので、私も挑戦するが釜に落ちる。(L)より再挑戦の指示があるが、あきらめて巻く。幕営地が近くとの事で、小さな釜で全身浸かる。天気よく衣が直ぐ乾く。古雪沢に入り幕営する。ガレ場を整地、草を敷きその上に銀マット敷き、タープを張る。すべてにおいて初めての体験である。快適な寝床の完成である。並行して焚き火の準備で流木を一昼夜分拾い集めた。焚き火の脇で米を炊き込む、さすが本格的である。出来上がった炊飯は、コッヘルを人数分集めて均等に分けるので大変平等である。(肉どんぶり)炊き込むのでご飯もおいしい。各自ビールを持ち込んでいたので分わけてもらう美味い。焚き火の炎を見ていると穏やかになる。贅沢な一時である。酔いも廻り寝床に入る星空がきれいである。

第二日目(9/16

起床5:30すでに焚き火はできている。朝食はラーメンである。6:30に出発する。雪渓50cm幅×4m程を渡る。心臓バクバク、更にガレ場が続き、雪渓トンネルくぐる。又これでもかと竜が多く、ザックを背負った身では大変である。要所では空身で登攀する。よってザックの引き上げ時間が掛かる。草つき岩場のトラバースで、もう少しのところで脚がすべり転落。ザイルが左腕に巻きつき擦れた。もがけば腕にザイルが締め付ける。緊張で痛さは感じられない。ハーケンが抜けなくて大事に至らず。A(SL)が救助に降りてきてくれた。腕に絡んだザイルを緩ませて外す。ザックを下ろしてもらい、息も絶え絶えで興奮しているため休ましてもらう。メンバーには大分心配をかけてしまう。ザックを引き上げてもらい、空身で登る。更に過酷な登攀が続く。巻くために草つき壁を登攀して、又藪漕ぎは続き、更に懸垂下降がある。懸垂の際、藪漕ぎで握力が弱くなり、右腕のザイル確保が効かなくなり流されてしまう。懸垂下降には自信があったのであるが、空身での訓練しかしていなくザックの重み・疲労感で、脚が壁に押し付けられず体が横になり散々な懸垂下降であった。しかし滝は続き、ザックを背負う遡行は更に過酷さが増え身体にかなりの影響有り、傾斜のある藪漕ぎ(Lからは平泳ぎの体制での声がかかる。なるほど)登りはタイブロックで確保しているが、腕に頼りすぎ握力が弱まり木々に上手く握り事ができず、更に脚力も弱まり踏ん張りが効かず、ぶら下がる状態である。タイブロックにテンションが掛かりすぎ、身動きできなくなる。Sさんが降りて来てザックを引き上げてもらう。更に補助ロープを下げてもらい。空身で一気に登りやっと登りきって抜け出した。また更に続く藪漕ぎが辛い・辛い。心身ともに恐るべき、すざましい洗礼を受けた3級上の沢である。このような状況で時間が掛かりすぎて、本日下山できず初めてのビバークである。携帯が通じるため家にメールするが、空腹と疲れで思考と共に指も動かず、メール内容は「時間切れで泊まります」とようやく打ち込んだ。後で意味が分からないと妻に散々怒られてしまう。ビバーク地は傾斜であり、草を束ねてスリングでザックと体を確保しての就寝である。疲れと寒さと風の音で寝付かれない。悶々と一夜を明かす。まだ雨が無いので良いほうかもしれない。大変な一日であった。

第三日目(9/17

疲れと共に体の節々が痛い。又、更なる藪漕ぎ(平泳ぎ)しながらようやく尾根に到達する。ようやく藪漕ぎから開放された。一瞬疲れも忘れるほどの感激である。全員と握手して労をねぎらう。一休みしてから下山開始しかし長い道のりである。水の残りが少なく我慢しながら歩く。水場は枯れていて残念である。疲労感が激しく30分置きに休みもらう。12時にようやく駐車場に付く。先に下山してくれて車を持ってきてくれた。S・H・T3氏には大感謝である。早々に身支度して、自販機のコーラを飲む・・・・上手い。落ち着いてから、お風呂に入る心底幸せを感じ極楽である。食事の際、ビールで乾杯した格別の上手さがありました。感謝あるのみでLには車の運転手をしてもらい申し訳が無い。初めての3級の沢は、こんなにも過酷なものか、十二分理解できた。早々参加できるものではない。この貴重な体験を基にしっかりと技術を磨き、体力を付け危険回避などを見定めて安全な山行に邁進したい。今回、的確な対応で危険回避してもらい、擦り傷程度で済みました。達人Sさん、T(L)及び各メンバーに助けられて、“3級上の沢”を遡行・登攀できたことは感激です。又、沢の奥深さを知りました。参加させていただいたことに感謝いたします。(Se.O記)

入道沢     恐るべし! 三級上の沢