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今夏も色々な花に出逢うことが出来ました。色あざやかな花、そこでしか咲いていない花、見頃にピッタリと出会えた花、等々。

6月の樽前岳のタルマイソウ。活火山の礫地に咲き、この山で発見され名付けられたという。大雪のイワブクロより赤味があるかしらと感じたが、咲き始めの初々しさがステキでした。

アポイ岳のアポイクワガタ。清々しいブルーの色が雨にぬれ何とも可愛かった。その他アポイアズマギク、アポイゼキショウ、雨にもめげずオレンジイエローのエゾコウゾリナ、30cmもあるオオサクラソウ、お目当てのヒダカソウはまぼろしの花でした。

 7月1日、八ヶ岳の横岳にツクモグサを探しに。雪どけが遅かったのか稜線にあがると目の前にチョウノスケソウ、オヤマノエンドウ、ヨツバシオガマ。白・青・赤と満開のお花畑でした。小雨の中はいまわるようにツクモグサを探す。岩の陰やガケの下など。ありました、花時は過ぎたようですが雨・風にふるえて岩の上に、見落としそうな所に何本かの花々が。来年またお天気の日にネとサヨナラしました。

 7月15・16日、北岳へ。今年こそはと何度目かのキタダケソウを探しに。早すぎたり遅すぎたりと中々あえない花でした。7月も半ばまさかの花に逢えました。昨日も今日もさっきまでの悪天が、八本歯のコルに着いたあたりから太陽と青空と富士山が現れて、崩れ落ちたハシゴの向こう側に5mぐらい、上から下までキラキラと光る白い花々。なんて清らかな姿と見とれてしまった。

 7月25日〜29日、北海道へ。オプタテシケ〜トムラウシ。長年思い続けてきたあこがれのコース。念願かなって花の海におぼれてしまいそう。

まずウコンウツギから始まり美瑛富士小尻の周りのチングルマ、イワギキョウとチシマギキョウ。あまり見ないリンネソウ(この後ずーっと天人峡までお供してくれました)小さなテンビンのようです。オプタテシケ山頂から双小池までの花畑のあっとうされそうな花の量。ウサギギク、ハクサンイチゲ、チングルマ、エゾコウゾリナ。三川台のテント場も負けずに花盛り。残雪の斜面のとけた所から水場にかけてエゾコザクラ、エゾツガザクラ、エゾツツジ、ハクサンイチゲ、エゾノリュウキンカ。人が少ないってこんなにも清々と大きく咲くものかと。

翌朝の一番の花はタカカネバラ。朝露でより一層あでやかに輝いていた。ミソガワソウもあまりの花つきの良さにびっくり。いよいよあこがれの黄金ケ原の花畑。広い、何しろ広い。トムラウシは雲の中。時折の雨と風。一面のイワイチョウ、秋には黄金色になるのでこの名がついたとか。ウサギギク、タカネシオガマ、エゾノトウチソウ、ウスユキトウヒレン、ミヤマヒコダイ、エゾサマニヨモギ。登るにしたがいチシマザクラ、コメバツガザクラ、ウラシマソウ。振り返ると池糖とどこまでも続く花々は風に揺れて見送ってくれました。

 最終日の花はエゾキスゲ、ギボウシ、ワタスゲ、メアカンキンバイ、ミヤマキンバイそしてコマクサ。化雲の花畑はチングルマのつぼみ。満開そして花穂になるまで、海のように波のように、強い風にゆれながらどこまでも続いていました。     (Mi.M記)

高峰に咲く花々