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奥秩父;笛吹川・鶏冠谷左俣

        梅雨の合間に小気味よく登る

山行実施日;7月1日〜2日
参加メンバー;Sh.S、G

7月1日(日)

榛名山の黒岩で雨にたたれ、特にビレーヤーが散々だった。何かつきに見放されているような気がして心配だったが、月曜日の予報は晴れ。気温も上がるとのこと。それを信じて埼玉を出発した。この時期の沢山行は夏に向けてのトレーニングとなる。しかし、代休とあってメンバーは同じ職場の芝ちゃんと2人だ。小気味よく登ると思い浮かんだのは奥秩父の鶏冠谷だ。もう何回かになる。初めは右俣を単独で登り、かなり緊張していたことを覚えている。また、沢の初めがヌク沢だったので、印象深い沢なのだが、今回はそんな緊張感もなく、楽しみながら体作りの目的で登った。思い返せば、20年も前のことだ。地下足袋にわらじを履いて、7月20日を過ぎてもまだ梅雨が明けず、西沢渓谷の入口駐車場で寒い思いしながら車の中で朝を待った。朝になっても雨は止まなかったが、カッパを着てヌク沢に出発をした。大滝では流れる雨?滝に夏というのに手の感覚がなくなっていた。そんな辛い思いをしながら、この年まで続けているというのも不思議なものだ。今回も、明日の天気を信じて車の中でささやかな乾杯をして眠りについた。

7月2日(月)

 昨日の雨も上がり、鶏冠山が青空に写し出されている。快晴というわけではないが、青空が見られ申し分のない天気だ。平日ということで人も見あたらず静かだ。西沢渓谷に向かう吊り橋を渡り河原を歩くと、鶏冠谷の近くの河原に灌木が育ち並んでいた。朽ちた大木に以前は看板が掛かっていたかと思ったが、そのような物はなくなっていた。水量は少な目。梅雨というのに雨が少ないからだろう。芝ちゃんはなるべく体を濡らさないよう慎重に進んでいく。しばらく河原歩きをして魚止めの滝を右から巻いた辺りから楽しくなる。20m逆「く」の字の滝では、10mテープを出してフィックスをしてフォローする。二俣では、右俣から大きな滝が落ちているのを見ながら雲の合間で差し込む太陽に当たりながら休憩をした。一ノ沢出合では、ガレで埋まった岩を越えてなんなく登り、続くナメに気持ちが和む。芝ちゃんも後半は調子がでてきたようだ。最後は水が冷たく美味しい。水をペットボトルに詰めて登山道をめざし、苔に覆われたガレを登っていく。ほとんど藪漕ぎもなく鶏冠尾根に出た。しかし、ここからが長い。木賊山に向かって登っていくが、巻いたり藪を分けたりとしながら高度を稼ぐ。以前に登ったときも尾根の長さに苦労したことを思い出す。楽しいことは覚えているが、辛かったことは直ぐに忘れてしまうことを改めて実感をした。木賊尾根からの下山は、近丸新道を選んだが、初めてのルート選びだった。芝ちゃんは、走るようにとばして下っていく。さすがに、ついて行けなかったが、そう離れずに下ることができた。鶏冠谷はお手軽なトレーニングルートだ。この時期に、1日開けば登るとよいだろう。真夏の暑い時期は、ホラ貝のゴルジュというのも試してみたいものだ。

ルート;西沢渓谷入口駐車場〜鶏冠谷左俣〜鶏冠尾根〜木賊山〜戸渡尾根・地丸新道〜駐車場

日程;
   7/1()19:00西大宮駅-22:30西沢渓谷入口駐車場BP
   7/2()6:00BP6:00鶏冠谷〜7:55飯盛沢〜8:20奥ノ飯盛沢〜8:30逆「く」の字の滝〜9:17二俣〜
       11:53鶏冠尾根〜14:00/14:20木賊山〜近丸新道〜16:25林道〜16:40駐車場〜大滝温泉〜
       21:00西大宮駅