『入会して1週間、早速買ったばかりのテントを担いで鳳凰三山縦走することにしました。

まずは登山計画書の作成からです。今まで真似をして書いた事があるが上手く書けず投げ出していました。で、書いてみて気付いた事は緊急連絡先。今まで適当にママにしていたが、青森の母では無理だ、、訛りが強く会社や友人に連絡できない、いや、出来ても言葉が通じない。なので近所に住む小学校から一緒の親友に頼む事にした。会社の電話番号や連絡してもらいたい友人リストを伝えた。こうやって、自分に何かあった時に備えてきちんと準備をしていると、明日にでも死んでしまいそうで不安になってきた。いやいや、キチンとしない方が怖いんだ！と自分に言い聞かせる。
そうこうして２日がかりで書いた計画書だが、イマイチなので誰にも見せずに仕舞い込んだ。

６月３０日（土）
　甲府駅で9:00のバスを待っていると一人の男性に声を掛けられる。『えっ！ソロ効果？！(山友は鳳凰でソロ登山をしてきた山ガールに声を掛け見事彼女をゲットしたのだ！)』と思ったら、他女子２名とタクシーの相乗りの誘いだった。おかげで1時間早くスタートできた。

曇ってなにもみえない。第一樹林帯で景色などなにも見えない中ひたすら歩いていたら９時間の距離を６時間かからず歩いてしまった。どおりで疲れるはずだ。
　休憩は薬師岳山頂でとった。少しだけ晴れ間が見え、青空と、雲と、休んでいたカップルがとても素敵に見えた。

観音岳山頂を少し下った所で振り返ると、抜きつ抜かれつ歩いていたタクシーの相乗りに誘ってくれた男性が大きく手を振ってくれた。なんかとても嬉しかった。

鳳凰小屋のテント場は学生達で大賑わいだった。端っこに追いやられるも、私の新品テントは貴賓を漂わせ素晴らしいテントだ。

７月１日(日）　
　３時半頃から学生達が動き出し少しうるさい。４時を過ぎた頃から鳥達が騒ぎ出してとてもうるさい。仕方なく早く起きて出発した。

地蔵岳の大岩（オベリスク）のあちらこちらにお地蔵様がいて、ちょっとドキドキする。少し怖い。雨も振ってきたので休むのも忘れて歩いていると、イワカガミがそこら中に咲いていた。つつじのような石楠花のような白い花も低い位置に咲いていた。何の花だろう？

広河原に着いた時は10:30のバスが出たばかりで次は12:45。ブーイングする人達の横で静かにバスを待った。