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西上州 

     船坂山は石楠花の真っ盛り

山行実施日;5月20日
参加メンバー;Hi.T、Na.G、Ki.K

5月20日歩く

 上野村の最奥部、信州との県境に尾根のつながっている船坂山は、踏み跡や、標識などは全くなく地元でもほとんど知られていません。しかしそのぶん深く、静かで展望にも恵まれた素晴らしい山でした。

昨年の春、ぶどう峠から北にむかって新三郎山を越えて、栂峠の先まで県境尾根をあるきました。そのときは石楠花が満開で、帰りに蕨を採ったりしながら、ほとんど登る人のいない道なき道を登る楽しさを味わいました。今年も同じ頃ぶどう峠から南に下がった船坂山に、リーダーが計画を立てたので参加しました。

大宮を5時に出て、上野村の奥にあるシオジの湯から日向沢沿いに走り、2本目の道が大きくカーブしたところ、2万5千の地図で1180メートルの地点で、車道の広くなっているところに車をおく。

ネットで調べた情報ではここにある林道から少し歩いてすぐの沢から、沢を詰めて稜線にでるコースが出ていて、最後は藪こぎで大変だったとあった。私たちは、リーダーの計画どおりに、更に先まで林道歩きをして、トラバース気味に少し藪をこぎながら進んで、船坂山までつながっている尾根にのる。

 地形図を読んで、どこをどのように登るかを決めていく経験や技術に、登山の奥深さを再発見しました。時々、ポイントで場所を確認しながら登っていくと、山頂の尾根に近くなったところでバッタリと山菜採りの人に会う。格好と持ち物などから、かなりベテランの様子で、入れ物にコシアブラが沢山入っていた。

快調に登り、1時間ほどで山頂につながっている尾根にでる。ここらあたりから展望が開け石楠花も咲いていた。右手にピークが見え西に向かって進むと、そこには木にテープがまかれていた。更に前方にピークが見え進むとそこが山頂だった。山頂は開けていて、県境の2000メートル近い奥秩父の山々が一望でき、立ち木に船坂山のプレートがかかっていた。 すでにヤシオつつじは散っていたがミツバつつじは満開だった

山頂からは北斜面が大きく岩で落ち込んだ、1299メートルの特徴のある岩峰をめざし南東に尾根を目指す。1299メートル峰までは地形図ではピークが幾つか書いてあるだけで、岩の印はないが、出てくるピークは次から次と岩峰の連続で、右、左に巻いたり、登れそうなところはよじ登ったりしながら、2時間半余りで、1299メートルの岩峰に着く。この間はずっと、満開の石楠花とミツバつつじに心を奪われた。1299メートル峰は展望が良く松の古木が数本かっこよく立っていた。

ここからは北東に尾根をとりつつじの潅木のなかを目当ての送電鉄塔を目指してくだる。鉄塔の下は小広く開け、ここからは仕事道をくだると林道に突き当たり、更に下ると車道の一本目の大きくカーブした地点にでる。ここから30分ほど車道を歩き、2本目のカーブに出ると車があった。

こんな素晴らしい山がなぜ知られていないのか?リーダーが言うことには「この山はこのままがいい。登りたい人たちが自分達の力で登ればいいんじゃないの。」  (Ki.K記)

コースタイム
      1180メートル地点発・・・船坂山山頂9時・・・1299メートル峰1145分・・・鉄塔仕事道の入り口林道13
    ・・・
1180メートル地点着13時40分