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袈裟丸山(群馬・栃木県)弓の手?塔ノ沢コース

    眩しいほどの新緑とヒトリシズカの群生

塔ノ沢登山口付近では3m程の岩の練習をしている。橋を渡り右岸側を見ると、多くの者がロッククライミングしている。ここはメッカ?

 此処から林道歩きとなるが、もう一つの橋を渡った右岸側には大きな駐車場となり10台ほど止まれそうだ。林道を塔ノ沢コースと弓の手コースの分岐点まで下る。この林道脇の法面に「一人静」が咲き誇っている。今が旬の季節だろう。

 さらに進むと谷筋に「一人静」の大群生!!これほど群生しているのは初めて見るヤシオツツジは観れなかったが、この一人静の群生を観れたことに満足。またおまけとして、分岐点には八重桜が迎えてくれていた。

山行実施日;2012.05.12
参加メンバー;Yo.T、Ry.K、Ka.T

 ヤシオツツジを見に袈裟丸山に向う。折場駐車場付近まで来ると雨がちらつき出し出すが、とおり雨のようだ。駐車場は既に先客が居られ、やっと駐車する事が出来ほっとする。

弓の手コースは人気が有るのか団体さんも数組登っている。寒い!この季節にしては肌寒さが身にしみる。直ぐに袈裟丸方面が開ける登山道をトラバース気味に登る。山頂には雲がかかり気がかりとなる。チラホラとヤシオツツジの花びらが登山道に散っている。すでにピークは過ぎた?高度を稼げば花に巡り会えることを期待しつつ賽の河原に近付くと、やっとヤシオツツジの花が見え出す。さらに登るとまだ蕾みばかり、早すぎたのだ!

 肌寒さはさらに増してくる。子丸山では少し風も出てくる。ここより少し下った処にかまぼこ型の避難小屋とトイレがある。この形の小屋があるのは風が強く吹くのか。小休止し前袈裟に向かう。笹原の気持ちいい登山道が続く。ダケカンバの白い幹と、新芽の赤茶色の穂先が青空に溶け込み綺麗な風景を醸し出している。

標高:前袈裟 1878m 折場登山口 1200m 塔ノ沢登山口 840m
累積時間:6時間10分  累積距離:13.6Km 平均速度:2.2Km/h 

【行程】
大宮5:10−一般道(17号/122)−折場登山口7:40/8:00・・・賽の河原8:40/8:50・・・子丸山9:30・・避難小屋9:40/9:55・・・前袈裟丸山10:35/11:20・・・避難小屋12:00/12:10・・・賽の河原(卷コース)12:55/13:00・・・寝釈迦13:40/13:50・・・塔ノ沢登山口14:30・・・林道15:00・・・温泉−大宮

<折場登山口からの登り時間     2時間35分 距離:5.5Km 速度:.13Km/h
<前袈裟から賽の河原の下り時間   
1時間35分 距離:3.6Km 速度:2.27Km/h
<賽の河原から折場登山口の下り時間 1時間30分 距離:2.9Km 速度:1.93Km/h

温泉:水沼駅「せせらぎの湯」600円 透明 

 一時間ほど下っても「寝釈迦」が現れない。「まだかな、通り過ぎたか?」そうこうしているとそれらしき看板があった。岩の上にあるようだ。早速登ると「あった!」寝釈迦は文字道理横たわっている状態である。やはり彫られたものか!手を合わせ帰路につく。
 沢を下ると、法面にある樹木の梢に太陽が照らされ、淡く眩しいほどの新緑が目に飛び込んでくる。まるで汚れた目が洗われるようだ、そして汚れた心も一瞬かき消される思いがする。このように感ずるのは私だけだろうか?

 この先からはクサリやロープが設置された急登をのぼるが、一向に暖かくならない。やがて粉雪がちらつき始めた。寒いはずだ。急登に変わる頃、霙が降り出した。急登を上りきるとまた笹原となり、すぐに前袈裟に着く。山頂には先客が休息しているが、我々は休息を摂らずにこのまま後袈裟に向かう。

尾根に向かった瞬間、風が突風に変わり出し、収まる気配がない。先行する者は我関せず状態で、なんの躊躇いもなく進んでいる。「やばいな!…中止しよう」。このまま突っ込めば、風にもて遊ばれた一昨年の二の前になりそうだ。皆な納得しここで昼食を取る事にする。

昼食中も風は衰える事が無く、ますます激しさを増し梢を吹き鳴らす。周りに休息していた登山者も早々に下山を始めた。我々も下山をするが、山頂を少し下りたところでは風が弱くなり山頂との変化が激しい。急登を降りだす頃になるとまた風が激しくなってくる。やはり突っ込まなくて正解だった。避難小屋からは、巻き道を通過し、賽の河原まで下山する。

ここから、塔ノ沢コースに向かい寝釈迦を見に行く。賽の河原を通過して直ぐの所にも避難小屋がある。ここは真新しく、5人ぐらいは泊まれそうである。塔ノ沢コースは、文字通りに沢を縫うようにして渡渉を繰り返し下山するが、登山者にはほとんどめぐり合わない、静かで新緑が綺麗なコースだ。沢の両岸には大きな岩がごろごろしている。よくバランスを取って落下しないものだと感心する。