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十観山・御鷹山・入山(長野県)冬山

          里山の綺麗な樹林帯

今回の山行は、新年会を兼ねた雪山登山の様相を呈している。参加人員は10名それぞれがKiK邸に集合し、車2台に分乗して目的地へ向かう。山田菅平ICを降り(143号線)にて一路青木村「キャンプ場」へ車を進めるが、道路に雪が無い!。見渡す山々も雪が少ない。今回の目的地は、標高が1,600m程度と低くこの位の標高の山には雪が見えない。水の確保が心配となるが、「田沢温泉」を過ぎる辺りから待望の雪が見え始め「何とか水の確保は出来そうだ」安堵の声が聞こえる。「キャンプ場」の駐車場に車を駐車する。積雪は10cm程度ある。この駐車場は広く、20台程度は止められそうだ。

【1日目】晴れ
 里山でもあり積雪も少ないことから、「アイゼン・ピッケル・ビーコン」は携帯せずに登山する。
 駐車場の裏手から林道を通過し、昆虫館の敷地に入り裏山を登る。裏山からは直ぐに林道に出るが、林道にはかなりの登山靴の轍跡が残っている。おそらく今朝入ったと思われる轍で、その中には既に下山したと思われる轍も混じっている。左手に登山道の分岐が現れた。ここで衣服の調節を行ない本来の登山道を登る。しばらく登ると、下山する地元と見られる登山者と行き交う。積雪は、20から30cm程度となってくる。

登山道は落葉樹の樹林帯で、視界が望めない。十観山の山頂付近に綺麗なトイレが設置されている。さすがに地元の整備が進んでいる事が窺える。
 直ぐに十観山の山頂に到達!ほとんど無風状態。東面には吹流しが設置されているが動く気配が無い。東側には浅間山、西側は北アルプス、北側は冠着山(姨捨山)と展望が良い。

一息入れてからテント設置予定のP1,400m付近へ進む。登山道は樹木が林立し、視界が望めない、ただ黙々とアップダウンを繰返す。
 やがて右側に畑が見え出し、林道も平行しだした。この林道には車の轍が見える。このころから地面に笹が覆い始める。P1280付近でテント場候補を見つける。どうも吹き溜まりの窪地で、雪の下には枯れ枝が堆積し整地は困難と判断。手前の土手部分に設営可能か確認していると、「この先を確認してきます」と進むと「良さそうな場所がある」全員奥へと向かう。登山道の上ではあるが少し広めで平らな部分があったのでP1314付近に決定。テントは3張り(個人テント含む)設営に掛かる。まだ明るいうちから宴会が始まり、おおいにディスカッションを楽しむ。日が暮れると田沢温泉街の明かりがテントから覗ける

【3日目】曇りのち晴れ
 今朝は暖気が入ってきたようで暖かい。十観山でもあまり展望が良くない。まじかに見える姨捨山を見て「姨捨山に登れるのかな」「捨てに登ったから登れるんじゃない」明るい話題ではない。このまま下山する。
 温泉は、田沢温泉の共同浴場「有乳湯(うちゆ)」に、温泉街の道路は車の離合が出来ないほど狭いが、石畳が敷詰められた情緒のある温泉街である。裏手には大きな駐車場もあり、この時間でも多くの入浴客が来ている。    (Ry.K記)

    平成2417日〜1月9日 23
    標高:十観山P1285、三ツ頭P1524、滝山P1568、御鷹山P1623、入山P1626
    累積時間:11時間20分  累積距離:17Km

   1日目】17日(土曜日)晴れ
      大宮(7:00)−KK邸集合−東松山IC−上田IC−青木村キャンプ場駐車場(11:30)・・・十観山(13:00/13:15
    ・・・テント場候補(
13:50/14:10)テント設営(14:15)就寝(18:30
      時間:2時間45分 距離:3.7Km つぼ足登り速度:1.35Km/h
   2日目】18日(日曜日)晴れ 気温-7-8
      起床(500)テント場(7:30)・・・三ツ頭(8:20/8:35)・・・滝山(8:509:00)・・・御鷹山(9:50/10:10)・・・
    入山(
11:20/11:50)・・・御鷹山(12:50/13:00)・・・滝山(13:45/13:55)・・・三ツ頭(14:00)・・・テント場(14:30
    就寝(
21:00
      時間:7時間 距離:4.9Km2 つぼ足登り速度:1.27Km/h
   【3日目】19日(月曜日)曇りのち晴れ
      起床(5:00)テント場(8:00)・・・十観山(8:40/8:55)・・・駐車場(9:35/10:00)−田沢温泉(10:10/10:40)−
    昼食−大宮 

      時間:1時間35分 距離:3.5Km つぼ足下り速度:2.21Km/h

   参加メンバー:HiTTeISa/HYoTTaKRyKNa・GKyTKiKKa・T
          
10人(男性6人、女性4人)
    温泉:田沢温泉「有乳湯(うちゆ)」「有乳湯(ゆとゆ)」200円 透明 単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
      小さな気泡がまとわり付く 加水無し源泉掛け流し

【2日目】晴れ
 テントを残し入山に向かう。30分ほど進むと今のテント場より条件の良さそうな場所を見つけた。登山道の両サイドが広く平坦で道を挟んで2張り設営できそうな箇所である。
 登山道には、標識が完備され迷う心配は無い。また地図には記載されていない「三ツ頭」「滝山」の表記があり、ここでも地元に親しまれている事が窺える。相変わらず樹林帯が途切れる事が無く左右の展望は望めなかったが、剱岳の一角が樹木の間から窺えることも出来た。またこのコースは落葉している事もあり、明るい雰囲気を醸し出していた。やがて「御鷹山」へと続くが、地元の方はこの季節にはこられないようだ。
 雪面には、縦横無尽に走り回った動物の軌跡が散見される。「イノシシ・シカ・ウサギ?」入山付近の登りでは、樹木が一部切れたが、北アルプス方面には雲が出てきたため山頂が望めない「残念」。
 入山山頂で記念写真。入山は別名「けつだしやま」と呼ばれ、双耳峰だがここで下山に掛かる。半分滑りながらの下山で早いこと。直ぐにテント場に到着。また宴会が始まる。