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笠取山(作場平・笠取山・中島川橋)

綺麗な樹林帯の散歩道

山行実施日;2011.11.26
参加メンバー;R・.K

 水場を通り過ぎると、笠取小屋に着く。小屋は既に閉められていて、周りのベンチにも人影がない。此処には、手入れの行き届いたバイオトイレがある。流石に東京都の水瓶地域として整備されているのだろう。

北東方面に少し向かうと、木を敷き詰めた道と草原のような道に別れ始めた。草原の道を進みながら後方を振り返ると、富士山と南アルプスの一部が望める。

直ぐに雁峠との分岐を見送り、小高い丘に到着した。ここは、多摩川・富士川・荒川に注ぐ分水嶺となっている。

笠取山への登山道は、スキーのゲレンデのように幅の狭い草原の急登となっている。

今のチビッコは楽々登ることだろうが、昔のチビッコでは少々きつい。途中で休んでいると転がり落ちそうになる。帰宅後GPSのデータを見ると勾配は約30度である。

あえぎつつ息を切らせながらの登頂となる。山頂は岩場で、遮る物が無く展望が開けている。天気が良く、富士山や南アルプスが見事に見渡せる。しばし展望を満喫したが、風が冷たく我慢できそうにない。早々に退散することにした。ただ、先程の急坂を下りたくないので東側に抜けることにした。

 黒槐(クロエンジュ)尾根は、ダケカンバの美しい林で道床にはスズタケが生茂っているが登山道が整備され非常に気持ちのいい山道となっている。此方には登山者があまりこないようで、静かな散策を堪能した。

笠取山は、多摩川の源流として東京都水道局が管理している山で、山頂付近の岩盤(水干)から滴り落ちた水滴から138Km流れて、東京湾へと注いでいる。作場平駐車場には立派な水洗トイレがありハイキングコースとなっている。

この山は地元のチビッコも登るため標識も完備し、樹木などの説明看板などが各所に散見されるので、迷う心配はないだろう。と思ったら、直ぐに違う道に入ってしまった、マズイ!橋が朽ちている所で直ぐに引返す。

水瓶の山でも有り、綺麗な樹林帯となっている。登山道は丸太を敷き詰め、それ程歩きづらさを感じない。沢を幾重にも木橋で渡る。木橋は立派で、多人数で渡ってもびくともしそうにない。

今日は晴天、冷え込んでいるのと、樹林帯で日影となるのか霜柱が続いている。沢には氷柱があり、着実に冬が近づいて来るのが感じられる。一休坂分岐を過ぎると急登となるが、気持ちのいいミズナラとカラマツの登山道である。西側を回り込むように登ると、やがて水場となる。

岩盤と樹林帯を少し進むとここにも笠ヶ岳の標識がある。こちらは東京都、先程の山頂は山梨県。どうも東京都と山梨県で張合っているようだ。

ちなみに山梨県では「山梨百名山」となっている。山頂としては、山梨県側の方が広く、展望も良い。

山頂を回り込むようにして水干(ミズヒ)に立ち寄るが、水は枯れて、多少湿つているようだ。

此処には立派なベンチとテーブルが設置されているので、昼食とする。ここから多摩川の源流が見える「源流の道」が有る。下り約5分で水が湧き出ている場所に着く。道は行止りでもと来た道を水干に戻る。

大宮(5:00)→作場平(7:30/7:45)→笠取小屋(9:10/9:30)→分水嶺(9:40)→笠取山・山梨側(10:00/10:20)→笠取山・東京側→水干(10:40/11:20)→多摩川源流→水干→黒槐尾根→中島川橋(13:00)
 作場平(
13:20) 累計5時間35
標高差643m 
温泉:のめこい湯600円(透明)