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      川内・下田山塊

      「大谷川 鎌倉沢 山行総括」

 この山行で下山が遅れ、ご家族・県連当会の遭対関係者にご心配掛けたことに、申し訳なく思っています。山行報告は会報8月号を参照してください。

 下山遅れの主な原因として二つの事が相関していると考えています。
一つは、17日昼からの雷雨です。私の天候予想では午後3時から4時頃と予想していた。
しかし12時には雨となり、様子を見ていると雷雨となりスラブが滝となり雨水を落としていった。
左岸高台の樹林にタープを張り、行動を打ち切る。残り2日間は予想通りの晴天でした。

もう一つは、19日の下山路廃道化と地形の複雑さで、藪こぎが深く下山路の選定に時間がかかってしまった。五兵小舎跡より国道289号駐車地点まで10時間30分もかかりました。これは暑さによる疲労と同時に間違えないよう慎重に下ったことも影響していると思われる。さらなる予想外のアクシデントが重なったら、重大事故となった気がしています。

 チームメンバーを考えると、多少実力不足だがチャレンジャーとしてのメンバー2名、実力相当のメンバー2名、リーダーとしてのメンバー2名というような構成チームと考えていた。だが私自身リーダーとして実力不足ではと思うところが有りました。またチャレンジャーとしてのメンバーにも沢を遡る力として考えてほしいところが有ったと思います。
 ただチームワークは大変良かった。メンバー同志のフォロー、あまり離れずに皆が情報を発信し意思統一が出来ていた事がさらなるアクシデントを防いでいたと感じています。  

沢登りは大自然の中で危険を受け入れ、一体感のもとに登るものと捉えています。
いかに早く危険を察知して回避し、克服できる事は克服し、無理と判断した時は安全に早く逃げ帰る。当然登頂率はあまり良くありません。時たま大自然のほうが歓迎してくれる時もあり、この一体感は快感を突き抜ける高揚感があります。

 安全第一を心掛けながらさらに遡って行きたいと考えております。
たいへんご迷惑をお掛けいたしました。 反省          (Hi.T記)