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    白山

     ご来光に万歳三唱

白山は2720m、今までこんな高い山は登ったことはありません。別当出会が出発点、この登山口がもうすでに1260m。室堂までの標高差が約1200m。地図では歩行時間は4時間20分と記してあるが、本当に行けるのか、妻がまた「私はもうここで、ストップ!」と、いつ言いだすか、・・ああ、この山も、途中で二人、さみしく下山していくのかな・・と、不安であった。観光新道は最初から急登でなかなかきつい上り坂であった。馬のたてがみ、黒ボコ岩に向かって登るにつれて高山植物の花畑が広がっていた。植物の名前を覚えたり、きれいな花に夢中になっているうちに室堂センターについてしまった。6時間かけての室堂到着。この施設には生ビールがあるというので、いちもくさんに生ビールの列に並ぶ。外のベンチで輪になり、明日の御前峰をめざして、乾杯。やっとの思いで、一息つけました。この室堂は750名泊まれるそうで、こんな大きな山小屋泊まりは初めて。私達6名は一号館の八号室の二階8人寝る予定でしたが、実際は6名でした。一人の割り当ての布団は幅が約60pの狭いものでしたが、毛布は各二枚。私は暑くて、一枚で充分だった。

翌朝3時起床、身支度をして、登頂をめざして出発。もうすでに多くの人達で登山道は人の波。整備された登山道で普通は40分程度で登れるそうですが、これ程の人達が押し掛けると、上の方から、「待った、待った!」と、ストップがかかった。山頂まで、どのくらいかかったでしょうか、山頂について、御来光の方向に身を向け、待つこと何10分。まぶしい太陽が顔を出したら、誰かが大きな声で「御来光、万歳」と叫ぶと、皆、一斉に「万歳」三唱をした。頂上は風が強く、雲海が広がり、展望はいまいち。お池めぐりをする予定でしたが、強風のため、中止。白山比め神社奥宮でお神酒をいただき、登山の安全を祈りながら、下山。山小屋に戻り、朝食。おかずがたくさんあり、豪華でした。朝食を終え、さあ、後は下るだけだと、思うと、なぜか、ホッと。白山を征服した喜びを味わいました。地元のYさん、Hi.Oさんいろいろお世話になりました。  (To.F記)