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       頂上のイワウチワにびっくり
               奥武蔵にもあった鼻曲山



       山行実施日;2010.03.22
       参加メンバー;Yo.S、Ma.S、To.S、Tu.S、To.F、hama


 3月20〜22日の3連休には雪上テント泊のハイキングをやろうと候補地を探したがなかなか見つからない。宿泊施設を使ってのガイドはいくつもあるがテント泊のガイドはない。そうこうしているうちに日が迫り、結局22日に日帰りのハイキングということいなってしまった。そこでまだ歩いてないところをと、昭文社の「奥武蔵」の地図を広げて、目を皿のようにして探していると鼻曲山を見つけた。群馬・長野県境の鼻曲山は浅間山展望の山として名が通っているが、埼玉県にも同名の山があるとは知らなかった。
 持ち合わせの地図によるとコースは破線になっている。念のため書店で最新のものを覗くと、ちゃんと実線に変っている。これで安心だ。
 メンバーはMa.S、To.S、Tu.S、To.F、hama、私の六人。越生駅で降りて歩き始める。桂木観音までは何回も歩いている。道端の無人スタンドで3個100円の夏ミカンを買う。桂木観音のところで地形図を確認する。林道を南に下ってすぐのところから山道に入っていくことになっており、それらしいところがあるが、道標もなく確信がない。その先、林道が三叉路になっているところから尾根に取り付くことにしてしばらく林道を歩く。この選択は正しかった。自信を持って尾根道に取り付く。行く先を眺めると鼻曲山が見え、なるほどあの鼻曲山の形に似ている。もともとは名もない山だったのだろうが、群馬・長野県境の鼻曲山に似ていることに気づいて誰かが「鼻曲山」と呼ぶようにしたのだろう。二つ目のピークが368.3bの三角点だ。杉桧の植林で暗い。なぜか三角点のわきにビワの小さな木が生えていた。正午近かったので昼食を提案したが、鼻曲山まで行こうということになった。
 登山道はしっかり踏み固められていて、地図上で実線にて描かれるのは当然だ。ただどこにも道標はない。いくつかの小ピークを越え最後のちょっとした急登で鼻曲山の頂上だ。三角点はないが標高は445bくらいか。このあたりは広葉樹林帯で明るい。木々の間から遠くの山ものぞける。昼食とする。デザートに途中で買った夏ミカンを食べる。思ったほど酸っぱくはなかった。
 食事が終わってTo.Sさんが花摘みに行くと断った。そのうち大きな声で「花が咲いてる」と叫びだした。花摘みにいったのだから「花ぐらいはあるだろう」と冷ややかにしていると、また叫びだした。Ma.Sさんが覗きに行くと「イワウチワだ」という声がしたのでみんなで覗きに行く。あっちにもこっちにもイワウチワが咲いているではないか。この花は岩地で雪解けのころ咲く花と理解していたのでみんなびっくり。どうして南斜面の土のところで咲いているのだろうと不思議がった。ところが食後、一本杉峠に向かって歩いていると途中でまたイワウチワに出会った。こちらは、あまり日当りのよいところではない。不思議だ。
 鼻曲山から一本杉峠に向かう。この道はほとんどが針葉樹の植林地帯の中で暗く楽しい道ではない。一本杉峠の林道に出てやっと明るさを取り戻してほっとする。ここまでのコースで二人とすれ違った。静かなコースだが、あまり楽しい山ではない。名前に惹かれてきた山だが、まあ一回は登ってみるのもよいかもしれない。
 さて、予定では一本杉峠からは越上山、顔振峠を経て吾野に出ることにしていた。しかしずいぶん歩き出がありそうだ。峠には東吾野への案内があり、地図で見るとそちらの方が近そうなので東吾野に向かった。しかし、やはり遠かった。みんな疲れて無言のままひたすら歩いて東吾野に着いた。(Yo.S記)