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   鈴ヶ岳〜御池岳・その2

      海底散歩をしているような

霧氷の世界

 登山口の大君ケ畑(おじがはた)には雪がない。杉林の急坂を登り切るとゆるやかなアップダウンが続く。雪が少なく地面が露出している。1000m近くなると霧氷の世界が出現した。樹々についた霧氷は言葉にならない程美しく、足元の枯れ草についた霧氷がまるでサンゴのように発達して、海底散歩をしているような雰囲気は初めての経験だ。鈴ケ岳、鈴北岳、御池岳となだらかな稜線が続き、気分は雪山ハイク。

景色はというと、ふりむけば琵琶湖と雪をかぶった対岸の山々。北は霊仙山から伊吹山。南は藤原岳から御在所岳へと続く鈴鹿山脈が一望。そして伊勢湾と知多半島まで素晴らしい眺めである。

それからもうひとつ、テント場から見た名古屋の街は宝石箱をひっくり返したように美しかったが、夜中を過ぎても全く変わらず、これも温暖化の一因かと思うと喜べない。

今回の山行は手首の骨折からまる14ヶ月。2年ぶりの雪山になる。リーダーのオーケーが出たので思い切って参加したが、内心はひやひやだった。皆さんに助けていただきおかげ様で無事下山しました。

あー体力・筋力つけなければ… `どこかでやせた方がいいんじゃない`と… 。 (Ma.S記)