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       北ア・焼岳
        紺碧の空 360度の展望に感激

      

           山行実施日;2009.12.26-28
           参加メンバー;Zu.O、Hi.T、Te.I、Ta.U、Ma.A、Ki.K、Hi.M、Ka.I、Ka.T、Tu.T、Yo.S


冬にはゲートに用心が肝心 
 12月26日定刻の6時30分に大宮を出発、松本市内に雪はなく小雨が降っていました。安曇野市に入ると積雪もあり喜んでいると蝶ヶ岳温泉「ほりでーゆ、四季の郷」のところで、ゲートがあり、全員青ざめてしまいました。ここから夏場のゲートまで6キロあり、さらにそこから今日のテン場の「まめうちだいら」まで夏時間で2時間50分かかります。急遽、目的地を変更することになり、燕岳が候補に上がりましたが、旧版の昭文社の地図では中房温泉の電話番号は使われていないということでした。新人であることもあり、09年度の地図を持っていたことが役に立ちました。ここもゲート(18キロあるということです)があり、焼岳に決まりました。第一カーブのところでゲートがありましたが、中の湯温泉の駐車場を借りることを含めて許可をいただき、やっと中に入ることができました。


地形図の必要性を実感
 13時に出発しましたが、地形図がないことから林道をかなり奥まで入りました。おかしいということになり引き返し、やっと登山口の目印である駐車場(10台程度)を発見しましたが、なんとそこには小さいながらも標識と赤い布があるではありませんか。ラッセルの跡もしっかりしているということで、今日はここでテントを設営することになりました。自宅で地形図を見ると、新中の湯のコースはありませんでしたが、1972メートルの小ピークの尾根を下ったところ、1600メートルあたりに小さいながら平場がありました。翌日、6時に出発、最初から急な登りで息が上がります。朝焼けが木々の間から輝き、やがて乗鞍岳の頂が現れました。1972メートルのピークを目指し、尾根筋にそって登っていきます。地形図を見るとそこをすこし下ったところで、夏道は右に入り、下堀沢が突き上げたところで中の湯ルートと合流し、北峰(2444メートル)に登るようになっていました。やがて噴煙が見えてきました。2037メートルのピークをすぎ、南北の峰の分岐あたりでラッセル跡は終わっていました。展望も無く登頂をあきらめたのでしょうか。現在位置の確認には地形図だけではなく高度計も必要であると思いました。


苦労した者だけが味わう感激
 ルートの検討が行われ、南峰を目指すことになり尾根筋にそってラッセルすることになりました。急登の連続に疲れはピークに達しましたが、東に霞沢岳、東北方面に穂高連峰の眺めが元気を与えてくれます。11時40分、冬山を始めて三度目で山頂に立つことができましたが、それ以上に雲ひとつ無い紺碧の空、360度の大パノラマに感激です。西穂、北穂に続く槍ヶ岳、そして笠ガ岳が迫り来るようにそそり立っています。西には雲海に浮かぶ白山連峰のスケールの大きさに驚きました。南側はアイゼンをつけるのに手間取り、残念ながら確認することは出来ませんでした。12時過ぎに下山を始め、途中、雷鳥に出会い、15時10分にテント場に戻りました。


また来たい「中の湯温泉」
 翌日雪の降る中テントを撤収し、中の湯で雪景色を眺めながらゆったりと温泉につかり至福のひと時を過ごしました。風情のある旅館で紅葉の頃に、また、訪れたいと思いました。たまには写真を撮りながら、のんびりとハイキングを楽しみ、おいしい食事と温泉を楽しむのも「いいなー!!」と思ってしまいました。
最後に、新人の私をなにかとサポートしてくださりありがとうございました。(Tu.T記)

山頂から槍、穂高を望む