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        案ずるより産むが易し

         緊張走る釜の五峰


        山行実施日;2009.10.31-11.01


10月31日(土)晴れ
 南天山
 今回のリーダーは秩父に住んでいるHi.Oさん。南天山の自慢。なんといっても法印ノ滝の美しさ(落差約20m)赤や黄色に紅葉した落ち葉がきれいな石の上に。そして、末広がりにゆったりと、静かに流れる見事な滝。まるで、レースのカーテンを広げたような、いや、花嫁のウエディングベール(バージンロードをしずしずと進むあの時の我が娘のウエディングのロングベールがこんな感じだった。)愛しい娘を思い出し、しばし立ち尽くしてしまった。観光名所になってもいいような美しい滝。どうして、こんな山奥でひっそりと、そして見事に披露しているのだろうか、埼玉一立派な滝といってもいいではありませんか。


 南天山の恐怖
 沢を渡る朽ちかけた細い丸太の橋(全部で13本)そのうち沢にかかっていた橋は8本。橋の渡り方の指導がリーダーからありました。が、足元がグラグラ、心臓もグラグラ揺れていた。どうもパニック状態になると、叫びたくなっちゃう。一歩、足を出すたび「こわい・・・」おそらく無言で足を出したら、体のバランスを崩して、冷たい沢の中にポチャン!落ちるでしょう。冷や汗ダラダラ。今、思い出しても、足が震えます。


11月1日(日)
 釜ノ沢周遊コース
 今回の山行は秩父に住んでいるHi.Oリーダーの計画によるもの。リーダーより、カラビナ、シュリンゲを持参するよう指示があった。出発前から不安いっぱいだ。前の晩、民宿の部屋の中で、みんな揃って、ザイルの使い方をあわてて教えてもらう。例会のザイルワークの学習会ではいつも自分は関係無いという顔で半分しか聞いていない。今までの不真面目な自分を深く反省。
さて、8時30分登山口出発。一ノ峰、二ノ峰を通過。三ノ峰まで来て、「さあここから・・・」というリーダーの声。緊張が走る。鎖が上から垂れている方は行かず、巻道を使う。リーダーとは簡易ハーネスで繋がれた。こんなこと初めての経験。これでは私、犬みたい。リーダーに繋がれ、進む。急降下だったが、木の根があちこちにあり、つかまるところがあり、無事通過することができた。このあとも恐ろしい所が出てくるかと心配したが、「もう、終わり」と聞き、ホッ。「案ずるより産むが易し」だった。(Hama記)