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   北大雪山・紅葉沼めぐり
      
       
          北海道はデッカイ道」
   美しい紅葉を胸の奥底にしまいこむ

9月20日(日) 黒岳
 30分遅れで旭川空港に到着。休憩する間もなく、レンタカーに乗り込む。本日の行動予定になっている黒岳をめざして走る。よどんだ空を見上げながら、ロープウエーを乗り継ぎリフトへ。頂上まで1,7qを1時間半の登山コース。登るときはガスがかかり、登っても見晴らしはダメかなーと諦めていたけど、山頂に到着し、休憩しているうちに、すべて下界がひろがってきた。360度の大パノラマ。旭岳を望み、すべての有名な大雪山を見渡すことができ、大満足。
この北海道の山を計画してくださったリーダーさんありがとうございました。(To・F記)

9月21日(月)晴れ
 赤岳、シャトルバスで銀泉台ヒュッテまで行く。銀泉台ヒュッテは現在使われていないが、地元のボランティアの人がいた。朝早く出発してきたので、ヒュッテの所で朝食を作った。この日は野菜たっぷりのお雑煮、一人3個。(お餅を余分に持ってきてしまったのでみんなに頑張ってもらいました。)無理して食べた感はあるが、お腹いっぱい。おかげでこの日一日中、体が暖かかった。すばらしい紅葉は登らない下から、始まっている。ビューポイントには朝早くから、カメラマンが陣取って動かない。「エゾリスがいる!」と誰かが騒いだため、またまた、ガヤガヤ。なんとしてもカメラに収めたい人、追いかける人、すぐエゾリスは逃げてしまい、私はチラッと見ただけ。岩場近くで「キュッ」という小さくかわいい声。確かあの鳴き声はナキウサギ。五,六年前、トムラウシ山で休んでいた時と同じ鳴き声。あの時は何回も顔を見せてくれましたが、今回は人間多過ぎ。恥ずかしくて出てこられないのでしょう。
第一花園、第二花園ではまだ夏の花がたくさん残って、みんなを喜ばせています。チングルマの綿毛が同じ方向を向いて、それはもう芸術品。また、ウラシマツツジの紅葉は目のさめるような赤。夫は盛んに、「きれい、きれい」、を、連発し、高度を上げるたびに、景色が変わり、感動のしっぱなし。
赤岳山頂につくと、冷たい風が吹き抜けていた。体が冷えないようにすぐに雨具をつけた。そして小泉岳まで進んだ。ほとんどまっ平らの吹きっさらしの道。小泉岳で記念撮影。白雲岳はすぐお隣。白雲岳はこの次ね、赤岳までもどる。だだっ広いグランドのような小泉岳は、もしも、天候が悪かったら、どこを歩いていいか分からなくなってしまうような道でした。

 大勢いる赤岳で昼食。食べ終わってから、大岩にのって、展望を楽しんだり、万歳したり、しばらく楽しく遊んだ。昨日登った黒岳、最後に登る旭岳、大雪山の有名な山がすべて見渡すことができた。トムラウシ山も遠く見えている。夫は「北海道はデッカイ道」を繰り返し、独り言をいって感心している。   夫にとって今回が初めて、そしてこれが最後の北海道でしょう。デッカイ北海道を胸いっぱい、お腹いっぱい、体いっぱいで受け止めていました。日本はすごく広い国だった。
体も冷えてきたので、下山開始。ゆっくり、ゆっくり、美しい紅葉を胸の奥底にしまい込みながら。自分の生涯でこの紅葉はもう二度と巡り会えないかもしれない。まったく絵葉書そっくりなんですよ。もう何もいうことはありません。大満足。今回の企画をしてくださったリーダーの方々。ありがとうございました。私の体中、感謝の気持ちがあふれています。(Hama記)

   

       式部沼にて・全員集合