戻る

       五竜岳 唐松岳 そして 祖母谷温泉 に下山
               
219月連休の3日間

        山行実施日;2009.09.20-22
             参加メンバー:Hi・T()Ka・I、Ma・A
             行程;920日 前夜(19)JR新宿発⇒神城駅(20)→五竜岳(山荘前テント泊)7:10
                     921日 五竜岳山荘前→唐松岳→馬鹿下り→餓鬼山避難小屋泊11:25
                     922日 餓鬼山避難小屋→餓鬼の田圃→南越沢→祖母谷温泉⇒大宮3:50

1日目
 919JR快速ムーンライト信州23:59新宿駅発→翌20日大糸線神城駅5:34着。駅舎で水筒に水を満たし徒歩で白馬五竜スキー場を目指す。30分くらいでスキー場のテレキャビン乗車口に着き8:30営業開始まで待つ。連休のためハイカーやら、山屋さんらが続々と集まる。10分ぐらいで標高1530mのアルプス平に。リフトもう1本有るがここから歩いて登る。快晴のためさわやかで気持の良い8:00出発だ。紅葉は10日ほど早いかなという感じ。正面に五竜岳から白岳、大黒岳、唐松岳、白馬槍ヶ岳、杓子岳、白馬岳とその先の稜線も目視できる。写真を撮りながらのんびりと歩を進める。私にとって暫くぶりの山行である。
1892mピーク前後いずれかの北側尾根を平川へ、八方沢へ山スキーで仲間と滑り降りた。深雪でとても良かった。2年ほど前だ。遠見山は巻いて進む。また山スキーで子遠見山頂から天狗岳経由でさのさかスキー場に降り立った事も有った。過去の楽しい思いが蘇る。初心者の雪山山行には良いコースだと思う。のんびり五竜鹿島槍の稜線を眺めながらテント1泊で、雪見酒ならなお良しだ。200916 042-2.jpg12本と休みながらも身体も登りに慣れて来る。遠見尾根をどんどん進む。五竜岳も大きくなり、隣接する鹿島槍ヶ岳も大きくそしてカクネ里には雪渓が大分残っている。遠く東の焼山、火打山、妙高、乙妻高妻そして飯縄山、遠くは浅間だろうかやがて西遠見の地塘で12:00大休止。この辺りは少し紅葉だ。木岐の種類によって大きく変わる。白岳の急斜面の登りが見える。ガレ場だ。五竜と白岳の鞍部に山荘が見える。もう一息頑張ろう。ここからが長く感じるところです。

白岳山頂14:30を経由し唐松岳からの登山道と合流する。唐松方向からの登山者がこちらに向かい歩んで来る。山荘を望むと周辺には人が一杯、カラフルな色とりどりのテントも沢山だ。山荘の裏から登る五200916 103-3.jpg竜へのトラバース路も登り降りの登山者が見える。天気が良い連休のため何処もここも賑わいだ。(後で聞いた話ですが小屋は1畳に3人とか)テントで良かった。テントを背負っているのはHi・Tさんだ。五竜岳山荘15:10着。テント設営後五竜山頂2814m16:30。当然360°の展望だが遅い時間帯のため剣山の雄姿は逆光線で真黒だった。テン場に戻ると小屋のテラスまでテントで一杯だ。ビール、ウイスキーで乾杯し簡単な夕食で就寝。・・・・・我々のテン場は一応整地したもののかなりの傾斜だ。Ka・Iさんは私の隣でそこは比較的平らにしたつもり。私の足下にザックを置くが滑ってしまう。少なくともKa・Iさん側に滑らないよう滑ったら大問題になりそうだ注意する。そんな事で夜中、足をつぅてしまい困った。・・・・・。

200916 118-2.jpg2日目
 21日3:40起床。6:00出発、今日も天気が良い。白岳の出会いから最低鞍部に降りて行くにつれ、西後方には剣の雄姿が見えて来る。この山行前の計画倒れとなったルート概要が大まかだが見る事ができる。大黒岳に近づくにつれ唐松側からの多くの登山者と行き交う。写真を撮り休憩し更に進み唐松岳頂上山荘着9:00頃だったと思う。  
200916 135-2.jpg唐松岳頂上へ。360°の展望を楽しみ初めて3人入った記念写真を撮り小屋に。少々休憩し小屋で祖母谷への登山道の現状を聞く。良し悪しは登山者個人の判断だ。10:00今からの出発では餓鬼山避難小屋泊を目標にし、小屋前の護岸工事後の擁壁の様な構造物の下を、急斜面を降りて行く。昨日今日とこの登山道を遠くから遠望していたが誰の姿も見なかった、雪渓は全然無い。どんどん下る。130’も降りると森林地帯に入り樹林の中だ。後はもう下るのみ。途中単独の登山者と行き交う。避難小屋からだという。更に下ると水場直前でまた単独の中年登山者と出会う。この方は祖母谷温泉からだ。猿倉から白馬そして、清水峠から祖母谷温泉へ降り、温泉2泊し今日は唐松のテン場までという。ザックは30食と水4?背負っていると。当然ほかに炊事道具からシュラフ、着替え、テントなどなどザックは見たところ40?だ。驚き。12分で水場分岐13:15着。往復15分の川原まで夕朝食と明日の行動分を含めそれぞれが水補給、私は2.5?、但し沸騰殺菌の上使用。分岐に戻り100mくらい進むと大黒銅山跡だ。ここからが餓鬼岳への登りだ。空も曇って来ている。東西に延びる稜線は左右に切れ落ち樹木が密なためその枝や根で高度感が薄れ無ければとても歩けないだろう。場所によっては木の根がネット状になりその根に足を置く。根の下は空洞で左右に切れ落ちている。土砂が雨水で流出したのだろう。樹木が無ければとても歩けないところだ。危険だ。そんな登山道を小さな起伏を登ったり降りたり、梯子も有り、写真を撮りたいと思う景観も無くただ前へ進むだけ。14:00餓鬼山山頂2127m。登山道から枝道10m程入った個所だ。ガスが降りて来ているためか全然景観も何も楽しくない山頂だ。休憩し更に進むが景観は少しも変わらず。とても楽しくない縦走路だ。避難小屋17:25着。先客3人だ。今日は平らな床の上で伸びて寝れるぞとホッとする。食事を作りながらウイスキーで乾杯し早々に寝てしまった。・・・・足はつらなかった。

200916 148-2.jpg3日目
 200916 154-2.jpg22日小屋を掃除し7:00出発。今日は快晴ではないが晴れ、歩き始めてすぐ余り綺麗ではない地塘を右に見て下る。小屋を過ぎると危険個所は無いが滑り易いので注意。樹林帯の中どんどん下る。餓鬼の田圃7:55一本。少し休みまた樹林帯の急坂を下る。南越峠は標識無く知らぬ間に通り過ぎたようだ。9:10南越沢に降りる。一休み、この沢に沿って下る。ところによって高巻きをし、更に下りて祖母谷のつり橋が見えた。すぐに祖母谷側からの『唐松岳登山道入り口』標識が現れ車道10:40に出た。つり橋を渡り早速『祖母谷温泉』(徒歩10分弱)の露天風呂に浸かる。いやあーいいネーで風呂上がり後、乾杯。帰り際、川原の露天風呂を見学したが良くなかった。12:00黒部渓谷鉄道、欅平駅へと歩き出す。急傾斜地の谷間を渓谷に沿って歩き駅舎12:50着。
トロッコ電車で宇奈月温泉に出て、乗り換え魚津駅途中下車。ここから徒歩数分の『まんざら満更』という地魚料理&田舎料理屋に入り一杯。おいしかった。魚津駅に戻り立ち席の特急でほくほく線経由、そして新幹線で大宮駅。お疲れ様でした。(Ma・K記)